芸術祭2026 「1oop〜100年繋いだ音楽の環〜」開幕!
創立100周年を迎えた国立音楽大学。今年度は11月1日(日)〜3日(火・祝)の3日間、「1oop〜100年繋いだ音楽の環〜」をテーマに芸術祭が開催されます。企画・運営を担う芸術祭実行委員会には56人の学生が所属し、演奏会や野外ステージ、展示、模擬店など、さまざまな企画の準備を進めています。今年度のテーマに込めた思いや芸術祭の見どころ、実行委員会の活動、そして初めて挑戦するクラウドファンディングについて、下平さん(委員長)、萩原さん(副委員長)、石坂さん(財務)にお話を伺いました。
「1oop〜100年繋いだ音楽の環〜」に込められた思い
ーー今年度のテーマ「1oop〜100年繋いだ音楽の環〜」について、お話を聞かせていただけますか。
下平: 「1oop」の最初の文字を数字の「1」とすることで、くにおんの創立100周年を表現しています。また、「loop」には”環”や”つながり”という意味があります。くにおんが100年間つないできた音楽の環を、これからも途絶えさせず、さらに発展させていきたいという思いから、実行委員のみんなで話し合って決めました。
萩原:音楽そのものだけではなく、演奏を通して生まれる演奏者とお客様とのつながり、実行委員と来場者の皆様とのつながり、出演団体とのつながりなど、芸術祭に関わるすべての人の「環」を大切にしたいという意味も込めています。
ーー今年度の芸術祭で大切にしていることを教えてください。
下平: 芸術祭に関わるすべての方が楽しめる環境をつくることです。ご来場いただく皆様はもちろん、出演する団体や実行委員も含め、参加するみんなが楽しめる芸術祭にしたいと思っています。
国立音楽大学の芸術祭というと本格的な演奏をイメージされる方も多いと思いますが、展示や模擬店など、学園祭ならではの楽しさも大切にしています。今年度はコロナ前以来となる「ふれあい広場」が復活し、好きな絵柄を自分で描けるプラ板を使ったキーホルダーの制作体験なども予定しています。小さなお子様をはじめ、幅広い年代の方に楽しんでいただき、音楽だけではない思い出も持ち帰っていただけたらうれしいです。
ーー下平さんは、どのようなきっかけで実行委員長になったのでしょうか。
下平: もともと、人と一緒に行事や一つのものを完成させることが好きで、1年生のときから芸術祭実行委員会に所属しています。昨年度は一般演奏部の部長を務め、出演団体の皆さんとのやり取りなどを担当しました。
準備を重ねてきたものが芸術祭当日に形になったとき、とても大きな達成感を得ました。また、活動する中で、各部署の部長や委員同士が支え合っていることにも温かさを感じました。昨年度は私自身が周囲に支えてもらう立場だったので、今年度は自分が誰かを支える存在になりたい、芸術祭全体に関わりたいと思い、委員長になりました。
ーー委員長に就任して、大変なことはありますか。
下平: 実行委員会には56人が所属していて、複数の部署に分かれて活動しています。それぞれの部署の状況を把握し、委員会全体で情報を共有することには難しさがあります。活動を始めた頃は連携がうまくいかないこともありましたが、今では部長や委員のみんなが積極的に情報を共有してくれています。1年生から「こうした方がいいんじゃないか」と提案をもらうこともあります。
私一人で決めるのではなく、副委員長や財務、各部署の部長と話し合いを重ねることを大切にしています。また、学年や役職に関係なく、気になったことをすぐに話してもらえるような、話しやすい雰囲気をつくることも意識しています。誰か一人が引っ張るというより、みんなで「どうしようか」「こうした方がいいんじゃないか」と考えながら進めていて、私はその中心にいさせてもらっているという感覚です。
ーー三役でも、それぞれ支え合いながら活動されているのですね。
下平: 本当に二人に支えてもらっています。三役はそれぞれ役割や得意なことが違います。特に石坂さんは、現実的な視点から「これは大丈夫かな」と意見を言ってくれたり、自分が担当していない部署についても知ろうとしてくれたりします。二人がいてくれるからこそ、私も委員長として活動できていると思っています。
準備は年度の初めから始まり、5月頃から出演団体への説明会、7月頃からはタイムスケジュールの作成や会場、業者との調整などが本格化します。芸術祭が終わった後も、次年度への引き継ぎが1月、2月頃まで続くので、実際には一年を通した活動です。みんな専攻の勉強やレッスン、演奏活動と両立しながら取り組んでいます。
100年のその先へ 芸術祭を未来につなぐために
ーー今年度の芸術祭の聴きどころ、見どころはどんなところでしょう。
下平: 講堂や新1号館で行われる演奏会、野外ステージ、一般演奏など、それぞれの団体が時間をかけて準備してきた演奏を、ぜひ直接聴いていただきたいです。出演団体の皆さんがいてこそ、芸術祭は成り立っていると思っています。
また、今年度は創立100周年にふさわしい雰囲気になるよう、キャンパス内の装飾にも力を入れています。本格的な演奏はもちろん、展示や模擬店、ふれあい広場なども含め、キャンパスのさまざまな場所で芸術祭を楽しんでいただきたいです。
ーー音楽に詳しくない方でも楽しめますか。
下平: もちろんです。「音楽大学ってどんなところなんだろう」という興味からお越しいただくのも大歓迎です。学園祭として楽しみながら、本格的な音楽も身近に聴くことができるのが、国立音楽大学の芸術祭ならではの魅力だと思います。
普段はクラシック音楽や演奏会になじみのない方、小さなお子様を連れたご家族にも気軽にお越しいただきたいです。
ーー今年度は、クラウドファンディングにも初めて挑戦されていますね。
石坂: 芸術祭には、野外ステージの設営や演奏会の運営など、多くの費用が必要です。大学から助成金をいただいていますが、物価や業者費用が上昇する中、今までと同じような芸術祭を続けていくことが難しくなっています。
財務では、大学からの予算や参加分担金などの収入、委員会全体や各部署の支出を管理しています。過去数年分の支出も確認し、削減できるところがないか見直してきました。それでも、削減だけでは難しい部分があります。
これまで先輩方がつないできた芸術祭を、次の世代にもつないでいくために、今回クラウドファンディングを始めました。
ーー支援者へのリターンも用意されているのですね。
萩原: 感謝のメッセージのほか、芸術祭限定の非売品グッズとパンフレットのセット、演奏会の良席へのご招待、ゲネプロ見学やオルガンのプレコンサート鑑賞などを用意しています。普段は見ることのできない芸術祭の舞台裏を体験していただけるものもあります。
ーー最後に、芸術祭の開催に向けてPRをお願いします。
下平: 今年度は、国立音楽大学が創立100周年を迎える記念の年です。これまで100年間つながれてきた音楽の環を大切にしながら、ご来場いただく皆様、出演団体、実行委員など、芸術祭に関わるすべての方と一緒に、その先の未来へ進んでいけたらと思っています。
学生が主体となって一からつくり上げる芸術祭です。学生一人ひとりの演奏への思いや、企画・運営にかける熱意を、会場で感じていただけたらうれしいです。音楽が好きな方はもちろん、国立音楽大学や学園祭に少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ気軽に足をお運びください。
ーー下平さん、萩原さん、石坂さん、そして撮影にご協力いただいた委員会の皆様、本日はありがとうございました。芸術祭当日を楽しみにしています!
公式Webサイト:国立音楽大学 2026年度芸術祭専用Webサイト
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クラウドファンディング:https://readyfor.jp/projects/kunion_geisai2026/announcements/437049
