国立音楽大学

声楽専修

音楽学部 演奏・創作学科 声楽専修

言葉の奥に広がる表現力を磨く

「声」を基礎からつくり、オペラ、歌曲などあらゆるステージに対応できる力を養います。正しい発声を修得すると同時に、作品の成り立ちや背景などへの理解を深め、表現力を磨くことにも重きを置きます。日本語だけでなく、伊・独・仏・英語などの他言語を学び、それぞれの原語に応じた母音や子音の微妙なニュアンスまで意識して、聴き手に感情や情景が深く伝わる歌唱を指導します。3年次からの専門課程では、「歌曲ソリスト・コース」や、「オペラ・ソリスト・コース」(選抜制)をはじめとする、より専門的なコースの選択が可能になるほか、教育者やコレペティートルなどになるための幅広い授業が開講されています。

学びの特長

  • まず「歌曲」から声楽の基礎を学ぶ
  • 言語の壁を乗り越えた表現法を修得
  • 声楽家、教育家、合唱指導者などになるための幅広い教育が受けられる
声楽専修カリキュラム

レッスン動画

F. Schubert: Du bist di Ruh(君は我が憩い)

G. Puccini: "La Bohème" より Quando me'n vo(私が街を歩くと)

授業紹介

専門実技

発声・呼吸法を身につけるとともに、歌曲の学修を通して、個々の豊かな感性と表現力を育み、心に響く演奏ができるようにします。

身体表現

バーレッスン、センターレッスンを中心に、舞台表現において演技者に必要な身体と身体に対する意識を修得します。

ディクション

各種外国語の正しい発音を修得すると同時に、言葉の持つニュアンスを大切に、演技にも生きる息の流れに乗った自然な発音を目指します。

in Focus オペラ基礎研究/歌曲演習

「オペラ基礎研究」は、重唱曲などのアンサンブル演習を通して、オペラの基礎的な舞台表現法を身につけていきます。「歌曲演習」は、各国の言語の特徴と歴史的背景を踏まえつつ、年代順に歌曲作品を取り上げ、作品に適した歌唱法やアンサンブルの方法を学びます。

Student's Voice 学生の声

背景を深く理解することで豊かな表現力が身につきます

高橋 希実 さん
TAKAHASHI Nozomi
演奏・創作学科 声楽専修 4年
千葉県・県立幕張総合高等学校出身
声楽専修+オペラ・ソリスト・コース

その国の文化や言葉を理解した上で歌詞を歌うと、大切に歌うべきところがわかり、より深い表現ができるようになりました。またアンサンブルでは、他の人がどのように歌おうとしているかをブレスから感じ取ったり、伴奏者の表現の仕方を考えながら歌ったりすることが身につき、自分の歌を追求するだけではなく「アンサンブルとして成り立つ音楽」を意識できるようになったと思います。

教員メッセージ

「自分の声」を見つける手伝いをします

久保田 真澄
KUBOTA Masumi
声楽専修
専門:声楽

声楽というのは自分自身が楽器です。真面目な学生ほど「こうしなければ」と自分にとって窮屈な発声を一生懸命やっていたりしますが、声は一人ひとりみんな違うもの。私はそれを見つけていく手伝いをしたいと思っています。声と同様に感性も一人ひとり違うので、自分なりのやり方でゴールを目指して構わない。学生時代の4年間は試行錯誤する時間が最もとれる時間です。感性を磨いて、テクニックだけではなく音楽を楽しめる人になってほしいですね。

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教育目標

 本専修は、「歌うこと」がすべての音楽の基礎であるということを十分理解し、じっくりと基礎力を養い、音楽の表現力を磨き、その上に幅広い音楽的知識や一般教養を身につけることにより、豊かな感性と創造力を持った人間性あふれる音楽人を育成します。

アドミッション・ポリシー

 オペラやコンサートの演奏家としてのみならず、教育現場や社会の様々な音楽シーンでの活躍を目指す積極的な人を求めます。

カリキュラム・ポリシー

 基礎課程では、素直でより自然な発声をめざして「声楽の為の声づくり」を行います。必修科目として、ドイツ語、イタリア語、フランス語のディクション授業を通じて、幅広い言語による声楽表現を身につけます。専門課程ではオペラや、歌曲・オラトリオのアンサンブルなどを通して対話と協調性を学びながら、より高度な音楽性を創り上げます。

ディプロマ・ポリシー

 音楽の基礎である声楽の技術や表現能力を修得し、アンサンブル・合唱等の授業を通して身につけた人との協調性をもって、オペラやコンサートの演奏の場だけでなく、社会のあらゆるシーンで対応、活躍できる力を身につけている

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