弦管打楽器専修
音楽学部 演奏・創作学科 弦管打楽器専修
多様な個性と呼応しあう教育
個々の演奏技術の向上を目指しつつ、基礎課程から同属楽器によるアンサンブルをカリキュラムの中心に据え、それを混合編成によるアンサンブルへとつなげていくことで演奏の幅を広げます。さまざまな演奏者とアンサンブルを行うことで、多様な個性を受け入れながら協調性を保つという、音楽の世界のみならず社会で求められるコミュニケーション力を身につけます。演奏の機会や学びを通して、ソリスト、管弦楽、吹奏楽、室内楽奏者にとどまらず、音楽を必要とするあらゆる分野で活躍できる人材を育てます。
学びの特長
- チームで音楽をつくる「アンサンブル」教育を重視
- 専修・専攻の枠を越えて一流の教員がレッスンに参加
- 楽器に対する高い知識を修得し、進路の選択肢を増やす
レッスン動画
ヴァイオリン
P. Tchaikovsky: Violin Concerto in D major, op. 35 より第1楽章
フルート
J.S.Bach: Sonte E-Moll, BWV1034より第1楽章
クラリネット
C. Debussy: Première Rhapsodie
サクソフォーン
W. Ferling: Quarante-Huit Ètudes pour tous les Saxophones より第1番
トランペット
V. Brandt : Concertpiece No.1 op.11
授業・活動紹介
専門実技(弦管打)
弦管打楽器の実技。先生との個人レッスンで、音楽性と演奏技術を磨きます。オーケストラレパートリーなど幅広い指導も行われます。
吹奏楽
1年次・2年次では吹奏楽の基本的なレパートリーを中心に学習し、3年次・4年次では伝統あるブラスオルケスターとシンフォニック ウインド アンサンブルでさまざまなレパートリーを外部や学内での演奏会で成果を発表します。
管弦楽
1年生・2年生と3年生・4年生それぞれで編成されたオーケストラがあり、外部での定期演奏会、依頼公演に出演します。作曲専修の学生による楽曲提供の協力もあります。
室内楽
3年生・4年生による、室内楽の基礎と展開。弦楽四重奏、木管五重奏、金管五重奏、ピアノを含む室内楽に分かれます。
シビレ・マーニ氏 ホルン公開レッスン
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミュンヘン交響楽団などの一流オーケストラとソリストとして共演、また室内楽奏者としても活躍するシビレ・マーニ氏によるホルン公開レッスンを実施。ホルンを専攻する3人が指導を受けました。
第55回 打楽器アンサンブル定期演奏会
2024年10月、幸西秀彦先生の監督・指揮、植松透先生指導のもと、打楽器アンサンブル定期演奏会が開催されました。本演奏会の初代指揮者・岡田知之先生指揮による「鼓」、髙橋聖純先生がフルートソロを担当した「協奏的組曲」、桑原ゆう先生による書き下ろし曲「インドラの網」など、全7曲を披露。日々の練習の成果を存分に発揮しました。
Student's Voice 学生の声
相手を理解し、自分を知ってもらう
アンサンブルにはそんな喜びがあります
山口 架歩 さん
YAMAGUCHI Kaho
演奏・創作学科 弦管打楽器専修(フルート) 4年
静岡県・県立沼津西高等学校出身
弦管打楽器専修+弦管打楽器ソリスト・コース
二重奏、四重奏などさまざまな編成でアンサンブルに取り組む「基礎アンサンブル」の授業がとても勉強になりました。ある時「お互いに合わせあってしまっている」と先生に指摘されたことがありました。相手に100パーセント合わせるのではなく、自分のやりたい音楽を大切にしながら相手のためになるよう、より良い演奏へ音楽を導くことも必要だと学びました。音楽を通して、相手のことを知り、自分を理解してもらえる喜びを知ったように思います。また、3年次に大学院オペラの公演に関われたことも貴重な体験でした。全体の音のバランスに気を配り、歌に合わせて音楽の流れに乗るという経験ができました。
教員メッセージ
自分で考えて解決策を探していける人間になろう
大和田 智彦
OWADA Tomohiko
弦管打楽器専修
専門:クラリネット
指導する私が言うことはあくまでも一つの意見。いろいろな情報がある中で、本人が良いと感じたものを信じることが、一番上達のきっかけになると思っています。世界で通用するために必要なのは表現力ですが、自分で考えてたどり着いた自分の表現には説得力があります。音楽に限らず自分自身で解決策を探していける人になってほしい。そんなことを、楽器を通して指導しています。
教育目標
本専修は豊かな音楽性及び幅広い音楽的知識と技術を学び、多様な価値観を持つ人々との協調性を身につけ、ソリスト、管弦楽、吹奏楽、室内楽奏者のみならず、様々な音楽を必要とされる分野で活躍できる人材を養成します。
アドミッション・ポリシー
基本的学力と音楽的知識及び演奏技術を意欲的に学び、音楽の持つ力を活かし、様々な分野において、積極的に社会貢献を希望する人を求めます。
カリキュラム・ポリシー
ソリスト、管弦楽、吹奏楽等の演奏家としてのみならず、社会人としても必要かつ極めて重要なコミュニケーション能力を身につけるために基礎課程より同族楽器によるアンサンブルをカリキュラムの根幹に採用。専攻楽器の質の高い個人レッスンと、内容の充実した「くにたち」の一般教養科目を学ぶことで、多種多様な文化、社会において柔軟に対応できる音楽社会人としての総合的な力を身につけます。専門課程には、演奏家としてより高度な演奏能力と芸術性を身につけることを目的とする「ソリストコース」の他、必修及び選択科目として、オーケストラ奏者を志す者の為に、実践的な経験を積むことのできる「オーケストラ・スタディ」があります。また、管弦楽、吹奏楽、室内楽等の科目において、学内外で開催される様々な演奏会を目標として、人との協調性を軸に、ひとつの音楽を全員で作り上げる心と技術を磨きます。
ディプロマ・ポリシー
独奏のみならず、各種アンサンブルを通して、多様な奏法や様々なレパートリーを学び、高い演奏技術と豊かな表現能力を修得するとともに、自己の創造性と存在感を発揮できる能力を身につけている
