くにたち未来プロジェクト~楽器製作・100周年に向けて~
Vol.2「今年も楽器製作の授業が始まりました」

今年も楽器製作の授業が始まりました。はじめは加工のやさしいオルゴール用共鳴箱を作ります。響板にはスプルース材を使います。10年以上前に外国から入ってきたスプルース材を製材しました。

写真のように、響板に使う木材は必ず柾目を用います。柾目材は、木材の直径方向に製材したときだけ得られるので少ししかとれません。外から見て状態が良くても、製材したときに不具合がわかることがあります。

次の写真では、右側三分の一くらいのところにヤニツボがあり、使うことができません。よく見ると、そこを境に右側は木目が大きく乱れています。この年に、この木にとって何かとてつもなく大変なことがあったのでしょうか。庭の木を製材するとき、きっと国立音大の歴史が見えるはずです。まだまだ先のことですが、楽しみにしていてください。