国立音楽大学

くにたち未来プロジェクト~楽器製作・100周年に向けて~

Vol.4「生まれ変わっても,木は生き続けています」

響板と支柱
写真A

アップライトの響板を,組み上げた支柱に取り付けました。
写真Aは,作成途中のアップライトピアノの背面です。
たくさんの複雑な形の木材を,ひとつひとつ削りながら組み合わせていきます。

支柱
写真B

支柱はピアノを支える部品で,写真Bのように,頑丈な木材を組み合わせて作ります。
ピアノの弦の張力を支えるため頑丈なのです。この支柱にVol.1で出てきた響板を取り付けました。

響板の接合
写真C

響板は楽器の音を決める,一番大事な部品ですので,注意深く取り付けます。
写真Cのように,接合部を着色して少しずつ削り,ぴったり合うように確かめながら組み上げます。

ところで,木材は一度乾燥するとそのまま安定するわけではありません。
温度や湿度が変化すると,そのたびに水分を吸収したり放出したりして,伸び縮みを続けます。
ピアノの響板も,湿度の高い夏になると,水分を吸収して膨らみ,弦を強く押し上げます。それによって音の高さが変わってしまうほどです。
木は楽器に生まれ変わってからも,生き続けているのですね。

PAGE TOP

お問い合わせ・資料請求
学校案内、入学要項などをご請求いただけます
資料請求
その他、お問い合わせはこちらから