音楽情報専修
音楽学部 音楽文化教育学科 音楽文化教育専攻 音楽情報専修
情報を集め、読み解き、ひろく社会に発信する
私たちにとって身近な存在である音楽について、情報の収集や分析、それらの的確な発信の方法を学び、研究やさまざまなビジネスでの活用を目指します。2年次までは音楽の基礎的な技能に加えて情報収集・読解・発信の基礎を学習。3年次からは研究や編集、マネージメントなどさまざまな領域での実践・応用力を身につけます。またインターンシップによる実務体験も履修内容に含まれています。本学ならではの音楽の豊かな実践教育と研究基盤に恵まれた環境のもと、幅広い視野と柔軟性を持ち、社会に向けて音楽に関する情報を発信できる人材を育成していきます。
学びの特長
教員のサポートがあるから安心。
インターンシップ実習
3・4年次に履修可能な「インターンシップ」という授業では、企業等で実習や研修的な就業体験をすることのできるインターンシップの実施が、履修内容に含まれています。さまざまな音楽の仕事に直接ふれることや、卒業後の進路につなげることのできる絶好の機会です。事前事後の指導を十分に行うため、短期間でも充実した実務体験が期待できます。
専修紹介
授業紹介
音楽情報を発信する
音楽情報の読解や考察、文章記述、フリーペーパーの作成、さらにはWebページに至るまで、多様な情報発信のあり方を身につけていきます。
日本伝統音楽表現
三味線、雅楽、箏、囃子といった楽器の演奏を通じて日本音楽固有の様式や表現を学ぶと同時に、洋楽と邦楽の共通点、相違点を探ります。
西洋古楽表現
ルネッサンスやバロックといった古い時代の西洋音楽を、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロの演奏によって学びます。
in Focus 専門ゼミⅠ・Ⅱ(研究発表会)
3年次の学生が話し合いのもと共通のテーマを決め、各自研究を進めてその成果を披露。演奏や展示企画を伴った研究発表はくにたちの音楽研究の伝統となっています。会の構成や進行もすべて学生の手で行われます。
Student's Voice 学生の声
これからの広告音楽の可能性をSNSからひもとく
山沢 斗胡 さん
YAMAZAWA Toko
音楽文化教育学科 音楽文化教育専攻 音楽情報専修 4年
愛知県・中部大学春日丘高等学校出身
音楽情報専修+弦楽器オーケストラプレイヤー・コース
広告にはたくさんの音楽が使われていますが、その中で私は「SNS広告と音楽」について調べました。今は広告を発信するのにお金をかけなくても、どこかの誰かが演奏した歌や曲が、拡散源になりうる時代です。だからこそ、音楽を伝えるための新しいかたちを模索していく意義があると感じました。今回の経験を生かして、将来は音楽家を支援するような活動ができればと思っています。
教員メッセージ
音楽について語る喜びと難しさを知る
中田 朱美
NAKATA Akemi
音楽情報専修
専門:西洋音楽史、音楽社会学、ロシア・ソヴィエト音楽
音楽がどのように世に放たれ、どのようなリレーを経て私たちのもとに至ったのか。音楽が備えているこうした長い旅路を発掘する研究を行っています。これは、当時の実態を解明するとともに、作曲家を出発点とするたくさんの人々の想いに共感する作業でもあります。目の前にあることが当たり前ではないことを実感しながら、音楽について語る喜び、難しさ、大切さをみなさんと一緒に噛みしめたいと思っています。
教育目標
専修は、音楽に関わる情報を社会において広く探索し、音楽の成り立ちやしくみ、社会における音楽の役割などを、音楽学の方法を基礎としながら、批判的に検証して、その成果を社会に発信する方策を学びます。ジャーナリズム、研究、企画・制作・運営などの仕事を通して、音楽産業のみならず社会の幅広い分野において、音楽と関わりをもって活躍できる人材を養成します。
アドミッション・ポリシー
音楽に関わる情報を通して、ジャーナリズム、研究、企画・制作・運営などの分野で活躍することを望み、音楽に関する好奇心や探究心のある人を求めます。
カリキュラム・ポリシー
基礎課程では音楽の基礎的な技能を身につけると同時に、音楽情報の収集・読解・発信の基礎や楽器・音響学の基本などを学びます。専門課程では基礎課程の学びを基礎として、編集やマネージメントの実践的学習、インターンシップによる実務体験、音楽学の講義やゼミ、楽器製作など、さまざまな領域での実践力と応用力を身につけます。
3年次には共同で研究発表会を行い、4年次には個人の研究成果を卒業研究(論文、作品、パフォーマンスなど)として発表します。
ディプロマ・ポリシー
自ら積極的に情報を収集し、適切に吟味・解釈・加工した上で、それを社会に役立てる力を身につけている