国立音楽大学

音楽療法専修

音楽学部 音楽文化教育学科 音楽文化教育専攻 音楽療法専修

音楽の秘めたる力を生かす

音や音楽で対象者と対話する音楽療法は、とても奥深く、幅広い世界です。理論と実践をバランスよく学ぶことで、音楽療法に必要な技術や心構えを身につけます。基礎課程では、音楽そのものを深く理解することで、音楽療法や関連領域の基礎的な知識を習得します。専門課程では、音楽療法の専門技術をより実践的に学ぶとともに、医療・福祉・教育・地域社会などのさまざまな場面で柔軟・適切に生かすことのできる応用力と音楽技能を身につけていきます。資格取得のための音楽療法士コースもあり、他専修(他専攻)の学生も履修することができます。

Point

音楽療法士コースで資格取得を目指す

学外での臨床実習を通して実践的な能力を高め、音楽療法士としての基本的な知識・技術・心構え・倫理などを身につけます。修了(修了見込)すると、「日本音楽療法学会認定音楽療法士」の受験資格を得られます。

カリキュラム

専修紹介

授業・活動紹介

音楽療法講義

音楽療法とは何かについて、定義・歴史・理論といった基本的概念から、生理的・心理的・社会的・哲学人類学的な意義に至るまで、総合的に学びます。

器楽合奏

即興演奏による臨床活動に役立つ各種技法やその意味について、実践を通じて学びます。即興と身体性の関係についても扱います。

障害児教育

さまざまな障害の特性や、心身の課題などについて理解を深め、事例やワークを通じて信頼関係のつくり方、子どもの発達や成長の支え方について学びます。

歌唱実習

歌唱とピアノを中心とした伴奏の基礎を学び、臨床場面に即した発声や演奏の基本技術を習得します。

専門ゼミ

自らの関心事やテーマを設定し、仲間や教員とともに探究します。4年次にはリサーチを重ねて卒業論文を作成し、卒業研究発表会を行います。

in Focus 臨床実習/音楽療法臨床研究(音楽療法士コース履修生のみ必修)

臨床実習では、全員が学外の施設で実習を行います。音楽療法の最前線の現場で見学・参加し、スタッフの方々の業務、対象者に対するマナーなどを学びます。
音楽療法臨床研究では、毎回の見学・実習の報告書を作成し、〈対象について〉〈対象者に対する音楽療法士の働きかけ〉〈音楽の使われかた〉などについて学び合います。音楽療法は、状況に応じて音楽の用い方もさまざまです。専門的な勉強に加えて、多くの経験を積むことが不可欠です。

Student's Voice 学生の声

音楽療法の現場を体験することは
貴重な学びの機会です

百澤 真心 さん
MOMOZAWA Mako
音楽文化教育学科 音楽文化教育専攻 音楽療法専修 4年
富山県・県立呉羽高等学校出身
音楽療法専修+音楽療法士コース

音楽療法のセッションで必要な弾き歌いの基礎知識や、クライエントに合わせた伴奏のテクニックなどを習得できる「歌唱実習」がとても勉強になりました。初めは弾き歌いや即興演奏に苦手意識がありましたが、授業を重ねるうちに解消され、もっと技術を磨きたいと思うようになりました。3年次からは実際の音楽療法の現場で見学・参加できる臨床実習があります。その場の状況に柔軟に対応するセラピストの方を間近で見られたことは、貴重な学びの機会でした。この大学で、音楽療法を一から学び、現場でさまざまな経験をして、人と音楽のつながりや音楽の可能性を新たに見いだせた気がします。

教員メッセージ

「音楽の可能性」を共に探求してみましょう

岡崎 香奈
OKAZAKI Kana
音楽療法専修
専門:音楽療法

音楽療法を学ぶことは、人と音楽との本質的な関係を考えるきっかけとなります。私の授業では、音楽療法の動画や音源を視聴しながらその効果を具体的に紹介し、楽器を使った演習を通して現場での実践力をつけていきます。病院や施設での学外実習も充実しています。あなたの音楽を存分に活用して、医療、福祉、教育現場における「音楽の可能性」を共に探求してみませんか。

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教育目標

 本専修では、音楽や人間に対する深い理解やグローバルな視野のもと、音楽療法に関わる基本的な知識・理論・方法を学ぶとともに、さまざまな治療場面で柔軟かつ適切に行動できる臨床能力と音楽技能、およびそれらを社会の多様な局面に応用していく能力を養います。「日本音楽療法学会認定音楽療法士」資格取得のためのコースも用意し、より実践的に、専門職としての知識・技能・倫理を兼ね備えた、社会で活躍できる人材を育成します。

アドミッション・ポリシー

 本専修では、音楽や人間に対する深い理解やグローバルな視野のもと、音楽療法に関わる基本的な知識・理論・方法を学ぶとともに、さまざまな治療場面で柔軟かつ適切に行動できる臨床能力と音楽技能、およびそれらを社会の多様な局面に応用していく能力を養います。「日本音楽療法学会認定音楽療法士」資格取得のためのコースも用意し、より実践的に、専門職としての知識・技能・倫理を兼ね備えた、社会で活躍できる人材を育成します。

カリキュラム・ポリシー

 カリキュラムは、「理論」と「実践」をバランスよく学べるように編成されており、お互いに刺激し合いながら積極的に学ぶことが出来ます。基礎課程では、臨床実践の根幹となる「音楽」そのものを重点的に学ぶとともに、音楽療法や関連諸分野に関する基礎的な知識を習得します。専門課程では、より専門的に音楽療法の理論や方法、臨床的音楽技術を学ぶのみならず、心身障害児・者、精神・身体疾患患者、高齢者等、さまざまな領域の障害や疾患の理解を深め、それらに対する治療方法や効果について学習します。また、「音楽療法士」の資格取得を目指す学生のための「音楽療法士コース」では、実際に学外の障害者施設、医療機関、高齢者施設等に赴いて臨床実習を行い、より実践的な対応能力や、音楽療法士に求められる倫理等を学びます。他学科・他専修(専攻)の学生もこのコースを履修することが可能です。

ディプロマ・ポリシー

 人間や疾病・障害に対する十分な理解の上に、音楽の多様な働きや影響を認識し、それらを医療・福祉・教育・地域社会などのさまざまな場面で柔軟・適切に生かすことのできる応用力と音楽技能を身につけている

専修リーフレット

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