国立音楽大学

ウィーン音楽・演劇大学(オーストリア)

大学院修士課程音楽研究科 器楽専攻(ヴァイオリン)2年 伊藤 みや乃

研究概要

伊藤 みや乃 写真 1
修了コンサート
  1. 音楽の都ウイーンでクラシック音楽の真髄を研究する。
    1. ウイーン音楽・演劇大学の授業を通じて
      専攻楽器のヴァイオリンのレッスンでは、音楽の基礎である「歌」をヴァイオリンの演奏を通じてどのように表現することができるのかについて取り組んだ。
      コレペティトーアの先生とのレッスンでは、作品の解釈の多様性について学んだ。
      オーケストラ奏法のレッスンでは、オーケストラの中でどう演奏すべきかを勉強した。
      歴史的演奏法の講義とレッスンでは、バロック音楽から近現代音楽まで、それぞれの時代でどのように作品が演奏されていたかを検討した上で、現代の楽器でどのように表現するかについて研究した。
    2. ウイーン音楽・演劇大学のクラスコンサートや試験を通じて
      大学で行われている門下生ごと(クラスごと)のコンサート、あるいは入学試験・卒業試験を聴くことで、世界の学生がどのような音楽を志向して勉強しているのかを確認した。
  2. 世界トップクラスの音楽家の演奏を通じて
    ウイーン国立オペラ座やフォルクスオーパー、楽友協会ホールやコンツェルトハウスを始めとするウイーンの大舞台において繰り広げられる、著名な音楽家によるパフォーマンスをできる限り聴き、そして目にし、クラシック音楽界の最高峰に共通する「美」とは何かについて探究した。
  3. 作曲家ゆかりの地の訪問を通じて
    ウイーン市内には大作曲家にまつわる家や教会が数多くあり、それらを訪問して作曲家についての資料に触れたり、彼らの見た風景に想いを馳せたりして、作曲家の感覚に少しでも近づくことができるように努力した。時間を作って市外にも出かけた。
  4. ウイーンの歴史や文化を通じて
    音楽の発展には文化を庇護する存在が不可欠であり、その歴史的背景を理解した上で作品に取り組むことが望ましい。ウイーンにある博物館や美術館などを訪れ、歴史や文化を知り、ドイツ語の勉強を通じて現地での生活や習慣を知ることでクラシック音楽の根底に流れる人々の感覚や想いを感じられるように努めた。

留学を終えての所感

留学先でお世話になった先生方、中でもヴァイオリンをご指導いただいたクリスチャン・ダーリンガー先生は本当に熱心に教えてくださり、感謝してもしきれない。大学休暇中にも拘らず「僕は大学・オーストリアの政府からお金をもらっているから気にしないで」とレッスン代も受け取らず何度もレッスンしてくださった。帰国が近づくにつれ「君とあと1年勉強できたらなあ」とのお言葉をくださり、とても嬉しかった。今はまだウイーンに戻って勉強するビジョンは持てないが、いつか必ず先生に成長した姿をお見せしたい。

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