【特別企画】名建築と学ぶ〜前川建築とくにおん
ラインナップ
国立音楽大学のフルート専攻を卒業しました、柴田翔平です。私は現在、建築好きとして建築家の方々とコラボした演奏活動を行っていることもあり、今回母校の創立100周年記念事業のお手伝いをすることになりました。今回から何度かに分けて、キャンパス内の知る人ぞ知る前川建築の魅力をご紹介いたします。
最初にご紹介するのは、大ホールと小ホールを有する本学自慢の講堂です。(1983年竣工)正面に設置された、大小47の鐘が連なる「カリヨン(グロッケンシュピール)」は本学のシンボル的存在で、講堂でコンサートなどの催しが行われるたびに、開場の音として奏でられます。
大ホールの特徴は、パイプオルガンのために設けられた、舞台から14.3mという高い天井高。今回はなんと、パイプオルガンの中から客席を見た景色をお送りします。
小ホールは扇形に配置された客席を持ち、舞台が昇降することにより幅広い演目の公演が可能です。ソロや室内楽など小規模な編成によるコンサートの他、講演や演劇、試験や公開レッスンなど様々な用途に利用されています。
国立音楽大学の講堂は、中庭を持つことも特徴の1つです。「学生が出演者と観客の両方を兼ねる」という、音楽大学のホール特有の環境を考慮した設計者の思いが込められています。
S.P.C.とは「Student Personnel-Service Center」の略称で、78室のピアノ・電子オルガンの個室練習室と3つのアンサンブル室をもち、普段から学生たちの練習に利用されています。
S.P.C.には個室練習室の他、3つのアンサンブル室(アンサンブル室A〜C)も設けられています。中でもパイプオルガンが設置されたアンサンブル室Aは、特に前川的特徴を多く見ることができます。