名建築と学ぶ〜前川建築とくにおん
第十二弾『附属施設(小学校)』【前編】
今回ご紹介するのは、本学の附属施設、国立音楽大学附属小学校です。
現在の校舎は前川建築設計事務所による設計のもと、2006年に竣工。
住宅街の景観に馴染むよう、高さを抑えたり、やわらかな色合いを採用したりするなど様々な工夫が施されており、平成21年(2009年)には本学の教育活動とも併せて「多摩のまちなみデザイン賞 国立市賞」に選出されました。
外観だけでなく、この校舎には子どもたちがのびのびと過ごせるような、明るく、開放感を持たせる工夫が多く取り込まれています。
みんなのラウンジ
広々とした昇降口の隣には、テーブルや椅子に加えてペイントピアノも設置された「みんなのラウンジ」が設けられています。
子どもたちの憩いの場であり、児童と保護者の待ち合わせ場所、また、イベントなどにも活用されています。
Tコーナー
1階に配置された1年生の教室は、一見普通の教室のように見えますが、実は窓側に教室ごとの専用の昇降口があり、教室から直接中庭へ出入りすることができるようになっています。
各階の廊下には「Tコーナー」と呼ばれる小さなスペースが設けられており、先生方が職員室まで戻らずに作業や打ち合わせができる場所として利用されています。
また、廊下の大部分の壁がガラス張りであることと相まって、先生方の利便性だけでなく、教室や校内様子を廊下から見守ることができるという、子どもたちの安全性にも配慮された設計になっています。
体育館
体育館の2階部分には子どもサイズの観客席が並び、安全を確保しながら競技の応援に集中することができます。
また、ステージの背面はガラス張りになっており、開放感を感じられます。
カラフルな椅子
校舎内のところどころにはカラフルな椅子が点在しています。
最後の写真はお手洗い前に設置された椅子なのですが......その形状に前川のDNAを感じます。
次回、附属施設(小学校)【後編】の配信は3月19日(木)を予定しています。どうぞお楽しみに!