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名建築と学ぶ〜前川建築とくにおん
第四弾『中庭(講堂)』

中庭の配置

国立音楽大学の講堂は、中庭を持つことも特徴の1つです。
中庭自体は他の前川建築でも多く見られる特徴でもありますが、国立音楽大学の講堂の場合には、講堂が持つ各設備(大ホール・小ホール・リハーサル室など)を、中庭を中心に「ロ」の字に配置するという特徴があります。この配置の工夫には、「学生が出演者と観客の両方を兼ねる」という、音楽大学のホール特有の環境を考慮した設計者の思いが込められています。

一般的に多く見られる音楽ホールでは、各種ホールやリハーサル室は階が分かれているために、出演者は各部屋の利用に階段やエレベーターを使用する移動が伴います。しかし、国立音楽大学の講堂では各設備が平面上に配置されているため、各部屋をスムーズに移動することが可能です。また、中庭を横切って移動することで、先ほどまで出演していた学生がすぐに観客としてホワイエに移動するなど、1人の学生が出演者と観客を兼ねることを前提とした導線が考えられています。

さらに、本学の講堂は住宅街の中に位置するため、複数のフロアを持つ高層のホールとすると住宅街の風景の中で目立ってしまいますが、平面上に配置することで建物の高さを抑え、もともとある住宅街の風景に溶け込むことも考えて設計され、今の姿となっています。

次回配信は1月15日(木)を予定しています。どうぞお楽しみに!

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