名建築と学ぶ〜前川建築とくにおん
第八弾『銀杏寮』
国立音楽大学の女子寮「銀杏寮」も、知られざる前川建築の一つです。(2025年3月閉寮)
紅葉のアプローチを通り抜けると、ハナミズキの木が植えられた中庭に出て、その中庭を挟むように寮と食堂が向かい合っています。
今回はこの寮から、寮生だけが見ることができた、素晴らしい食堂をご紹介します。
前川建築においては傾斜のある三角型の屋根自体珍しいのですが、内部から天井を見上げると、美しい青色の塗装と、交差を繰り返すコンクリートの梁を眺めることができます。
梁の交差部分から吊り下げられた照明も、あまり見ないタイプのように思いますが、食堂の雰囲気とマッチしています。
食堂の奥にはグランドピアノが設置され、寮生たちが練習場所として使用していました。
タイルが全面に使われているキャンパス内の他の前川建築とは異なり、コンクリートが強調されたモダンで独特な雰囲気を持つ食堂です。
竣工から2025年3月の閉寮まで、40年以上も本学の学生たちを見守ってきました。
次回配信は2月19日(木)を予定しています。どうぞお楽しみに!