本学の基本的理念
自由、自主、自律の精神を以て良識ある音楽家、教育家を育成し、日本および世界の文化の発展に寄与する。
国立音楽大学の目指すところ
バランスのとれた教育環境
国立音楽大学は、1926年(大正15年)創立の「東京高等音楽学院」をルーツとし、1950年(昭和25年)に新制大学として発足しました。以来わが国の音楽界、および音楽教育界に数多くの卒業生を送り出してきました。そして彼らは、演奏者あるいは教育者として、またビジネスパーソンとして、日本の音楽文化の向上に大きな役割を果たしています。その活動の範囲は国内はもとより、海外にまで広がっており、21世紀の音楽文化の発信基地として、本学の役割はますます大きなものとなっていくことでしょう。
さて、音楽を専門に極めるためには、技術の向上はもちろん、感性や知性も問われます。これらを総合してではなく、一つひとつが高いレベルに達していることが求められてきます。当然ながら、けっして楽な道のりではありません。
言い換えれば、音楽を極める道とは、自分自身を極める道であり、たえず自分に挑戦し、打ち克つための行程であると思います。
国立音楽大学は、何よりも音楽を愛し、音楽へのこだわりと夢を信じ、自らの信念を貫き通す人々の学舎であることをめざしています。そのため、ソフトとハード両面において、舞台装置=優れた教育環境を常に整えておきたいと願い、たゆまぬ努力を続けています。