準・メルクル氏、本学招聘教授に就任!

世界的な指揮者、準・メルクル氏が本学招聘教授に就任いたします。
メルクル氏と本学との出会いは1999年にさかのぼります。この年の12月NHK交響楽団のベートーヴェン「第九交響曲演奏会」に合唱団がメルクル氏と初共演、その後、本学合唱団はメルクル氏の指名を受けて2005年5月ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」そして本年2月ラヴェルの「ダフニスとクロエ」全曲でメルクル+N響との3度目の共演を果たしました。
このように合唱団の共演をきっかけにメルクル氏の信頼を勝ち得た本学は、2006年7月に学生オーケストラ定期演奏会の指揮を依頼、マーラーの大作交響曲第3番によるこのコンサートは聴衆のみならず、出演のオーケストラおよび合唱団すべての学生たちに大きな感銘を与えました。そして昨年7月オーケストラ定期演奏会に再度招聘、2006年に続きマーラーの交響曲第2番「復活」を振っていただき、ここでも学生オーケストラに対する私たちのイメージを遥かに超えた素晴らしい演奏を引き出していただき、聴衆と出演学生双方に大きな感銘を与えました。
こうした本番での成果は言うに及ばず、そこににいたるまでの指導プロセスにおけるメルクル氏は、学生に対する真摯な立ち向かいと深い造詣に基づくご指導を粘り強く行い、学生たちは心からの共感を得て自己の能力を最大限に表現するすべを得ました。こうした教育成果こそ、本学が目標としている教育の在り方に不可欠なものと考えております。
(招聘教授就任 2013年4月1日付)
メルクル氏から寄せられたメッセージ
私は国立音楽大学との関係を非常に重要と考えており、次世代の音楽家や音楽愛好家を育てるために行っている貴学の教育の素晴らしい成果とその努力に私が寄与できることは大きな喜びです。
メルクル氏プロフィール
- AMATI(日本語) http://amati-tokyo.com/artist/post-32.html
- Intermusica(英文) http://www.intermusica.co.uk/artists/conductor/jun-markl/biography
最新情報
●メルクル氏のインタビューおよび本学合唱団が共演した本年2月のラヴェル「ダフニスとクロエ」の模様が放送されます。
【TV放映予定】
2013年3月24日(日) 21:00~22:00
NHK Eテレ 『ららら♪クラシック』
「N響スペシャル~準・メルクル来る!――ラヴェル『ダフニスとクロエ』から」
ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」から
指揮:準・メルクル
合唱:国立音楽大学
ゲスト:準・メルクルさん(指揮者)
くにたち*Garden
2013年度本学主催公演・出演予定
第119回オーケストラ定期演奏会
日時:2013年7月14日(日)14:00開演
会場:東京オペラシティ・コンサートホール
【プログラム】
- 細川俊夫:Cloud and Light 「雲と光」(笙とオーケストラのための)
- F. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
- G. マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
指揮:準・メルクル
笙:宮田まゆみ(本学客員教授)
ヴァイオリン:久保田巧(本学客員教授)
管弦楽:国立音楽大学オーケストラ