細川俊夫招聘教授 公開講座

2017年度国際マスタークラス

プログラム・出演者・講師プロフィール

細川俊夫招聘教授によって行われる３日間の公開講座は、３曲の細川作品による演奏レッスン、
2017年度エリザベート王妃国際コンクールの課題曲であった新作チェロ協奏曲を中心とした講
演会、そして３名の作曲学生を対象とした実演付きレッスンという、多角的な内容となっていま
す。細川先生の作品については、在京オーケストラだけでもこの半年に３団体が定期公演で上演
（6月東京都交響楽団、7月東京交響楽団、12月NHK交響楽団）、新国立劇場で来年２月にオペラ
《松風》日本初演、そして来年７月にはシュトゥットガルトで新作オペラ《地震・夢》を初演予定
と、国内外でその作品が上演され続けております。聴講自由、一般公開となっておりますので、
作曲学生はもとより、演奏の学生も是非ご来場下さい。

「細川俊夫作品 演奏ワークショップ」
2017年7月5日（水）18：00～19：30 新１号館128教室・合唱スタジオ
＊本学学生により細川先生の作品を上演し演奏への助言を頂く公開リハーサル形式。
・《エチュード III −書、俳句、１つの線−》（2013） Pf：松浦野歩（学部２年 鍵盤楽器専修）
・《エチュード V −怒り−》（2013） Pf：飯島聡史（学部４年 鍵盤楽器専修）
・ 《バビロンの流れのほとりにて》（1995） 指揮：板倉康明 Sop：谷垣尚子 Alt：岩永琴子
Fl：甲斐大成 Ob：梅枝理恵 Cl：粟谷明菜 田中梨乃 Bsn：内海希美子
Hrn：澤井安海 日置桃子 Trp：小林奈央 Tbn：白井美恭
Perc：國分陽向子 杉谷比奈子 戸口あゆみ Hrp：日高沙那
Vn：田村亞子 渡部雅子 Vla：森次優 Vc：花島之彦 Cb：城所琳音

 ＜細川俊夫（作曲家） プロフィール＞
1955 年広島生まれ。1976 年から10 年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学で尹伊桑に、フライブルク音楽
大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。日本を代表する作曲家として、ベルリン・フィルハーモニー管
弦楽団等欧米の主要なオーケストラやオペラ劇場、ザルツブルグ音楽祭等欧米各地の音楽祭等から次々と
委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。東京交響楽団1998-2007 年、ベルリン・ドイツ交響楽団
2006/07 年、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団2013/14 年のコンポーザー・イン・レジデン
スを歴任。2001 年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選出。2006/07 年および2008/09 年、
ベルリン高等研究所から特別研究員として招待されベルリンに滞在。2012 年にはドイツ・バイエルン芸術
アカデミーの会員に選出、紫綬褒章受章。2013 年、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズと北ドイツ放
送の共同委嘱により作曲された《トランペット協奏曲「霧のなかで」》により2014 年、3 度目の尾高賞を
受賞。2016 年1 月には、4 作目のオペラ《海、静かな海》がハンブルク州立歌劇場で初演され、原発事故
を題材にしたその内容とともに国際的な反響を呼んだ。2018 年 7 月にはシュトゥットガルト歌劇場で5 作
目のオペラ《地震・夢》を初演予定。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト
音楽大学客員教授、国立音楽大学招聘教授。