国立音楽大学

金田望助教が2025年度武満徹作曲賞第1位を受賞

左から2番目が金田望さん、中央がハース氏 ©大窪道治

2025年度武満徹作曲賞本選演奏会(主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団、審査員:ゲオルク・フリードリヒ・ハース)において、本学学部卒業、大学院修士課程、博士後期課程修了で本学助教の金田望さんが武満徹作曲賞第1位に輝きました。

応募作品数世界33カ国137作品から4作品が選出され、5月25日の本選演奏会(指揮:阿部加奈子、東京フィルハーモニー交響楽団)にて演奏されました。(公益財団法人 東京オペラシティ文化財団

審査員のハース氏は金田さんの曲について、「金田望さんの作品《肌と布の遊び》はとても変わった作品だと思いました。そして実際、素材に使われているのは、基本的には完全5度が中心でした。これは基本的に弦楽器、チェロやヴァイオリンなどのチューニングをしているのと似たような音の世界で、それをいろいろな環境の中で続けていく、そういう作品です。そしてこの素材というもので、彼は音の世界、宇宙を作り上げていきます。これを本当に興味深いリズム感を使いながら、音の万華鏡のような世界を作っています。」と講評を述べられました。

また受賞者の金田さんは、「私にとって武満徹作曲賞は、特別な意味をもっています。彼の音楽に強く惹かれ、現代音楽の道を志すきっかけとなりました。今回発表した作品は、イッセイミヤケのデザイナーだった三宅一生の作品や美学にインスピレーションを受けています。制作の過程で、時代や個人を超えて、普遍を求める三宅さんと武満さんの姿勢を感じ、私自身も時代を超えて誰かの心に残る作品を生み出せるよう、これからも学び続けていきたいと思います。」とコメントされました。
(上記審査員講評および受賞者の言葉の全文は公益財団法人 東京オペラシティ文化財団よりご覧いただけます)

本学修了生の努力を称え、心からのお祝いを申し上げます。

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