国立音楽大学

堀 朋平講師が令和5年度(第74回)芸術選奨の新人賞を受賞

堀朋平講師が令和5年度(第74回)芸術選奨の新人賞を受賞しました。

同賞は、芸術各分野において、毎年、優れた業績を挙げた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞をおくることによって芸術活動の奨励と振興に資するものです。

受賞理由となった書籍「わが友、シューベルト」の成果に対し、以下のような最大限の賛辞が送られています。

「未完成交響曲」の不完全な儚さ。歌曲集「冬の旅」の果てしない彷徨い。弦楽四重奏曲「死と乙女」の強迫的妄執。シューベルトの音楽は、現代人のかたち定かならず不安に苛まれる心を尖鋭に先取りする。本書はそんな作曲家の見事な分身だ。書物そのものが、シューベルトの影法師であるかのような捉えがたい迷宮的構造を有する。作曲家の魂と同行二人となって、幽体離脱するかのように時空を駆け巡る。極端に微視的か、極端に巨視的か。中庸に収まるところがない。シューベルトはそのようにしてしか論じられぬと本書は教える。組立ての独創性において傑出した音楽批評である。堀朋平氏の今後に期待する。

(文化庁Webサイトより)

堀朋平講師は本学音楽学学科を卒業後、同大学院修士課程音楽研究科修了し、2013年に東京大学大学院人文社会系研究科後期博士課程を修了しています(文学博士)。日本学術振興会特別研究員PDを経て現在、国立音楽大学非常勤講師を務めるほか、住友生命いずみホール音楽アドバイザーにも就かれています。

受賞、おめでとうございます。

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