【プレスリリース】
国立音楽大学、2023年度演奏会ラインナップを発表
~高等教育研究機関として音楽界への貢献を目指します~
国立音楽大学(読み:くにたちおんがくだいがく、所在地:立川市、学長:梅本 実、以下「本学」)は、2023年度の演奏会のラインナップを発表しました。同大学では、教育成果の発表の場として、現代曲を含む意欲的なプログラムで構成される演奏会や世界的なマエストロ、ソリストを招いての演奏会など、年間を通して数多くの演奏会を開催しています。また、一流の音楽家、教育家から直接指導を受けたり、自作品についてのレクチャーを行う「国際マスタークラス」も実施しており、注目を集めています。
同大学は、個々の自主性を重んじつつ、仲間とともに共創する教育文化が根付き「アンサンブルのくにたち」と呼ばれます。演奏会はまさにその教育を体現する場であり、「良識ある音楽家、教育家の育成」という教育理念が息づいています。
国立音楽大学の演奏会の特徴
委嘱作品等の新作の世界初演、編曲作品を取り上げる意欲的なプログラム
本学では毎年、所属教員への新作の委嘱が行われています。教員にとっては自作を発表する場として、学生たちにとっては同時代音楽に触れ、新しい奏法、表現に挑戦する機会となっています。2023年度は、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の映像音楽も記憶に新しい作曲専修講師の富貴晴美が「打楽器アンサンブル定期演奏会」で新作を発表します。また、現代音楽シーンで活躍の目覚ましい川島素晴、渡辺俊哉がそれぞれ「シンフォニック ウインド アンサンブル定期演奏会」と「聴き伝わるもの、聴き伝えるものー20世紀音楽から未来に向けてー」にて新作を発表します。
また、「夏のコンサート2023」では、ソロで歌われるイタリア古典歌曲を男声のアンサンブル(オリジナル編曲版)で奏でます。
著名な音楽家との共演により教育効果を最大限に引き出す
本学では、さまざまな指揮者の客演により、世界のクラシックの潮流を体感する機会を設けています。2023年度は世界の名だたるオーケストラで指揮を務め、同大学の招聘教授でもある準・メルクル、びわ湖ホール芸術監督に就任した阪哲朗、日本人作曲家の初演にも力を入れる藤岡幸夫が客演します。それぞれタイプの異なる一流の指揮者と共演することで得られる経験は、学生たちにとって何ものにも代え難いものです。指揮者のカラーによって引き出される学生たちの可能性を楽しむことも、学生オーケストラの醍醐味といえます。
また、一流のソリストとの共演も学生にとって大きな糧になります。サクソフォーン専攻の教授に就任した田中靖人を筆頭に、雲井雅人、坂東邦宣、佐藤渉のサクソフォーンカルテットが競演する「ブラスオルケスター定期演奏会」は必聴。10月には毎年恒例の「大学院オペラ」を開催します。本格的な舞台セットとフルオーケストラによるオペラ公演ができるのは本学の充実した設備ならでは。本学卒業生で新進気鋭のソリストとの共演も聴き応えがあります。12月にはベートーヴェン《交響曲第9番》の演奏会も予定され、ソリストは本学教員の石上朋美、与田朝子、与儀巧、成田博之が務めます。
ソリストとの共演だけでなく、学生たちは主に在京のオーケストラに所属する教員、卒業生とともに演奏する機会を得ます。学生たちは、日頃からプロフェッショナルの演奏家と近い距離で一緒に演奏し、その技巧や表現を間近で見聞きする経験によって、大きく成長を遂げるきっかけをつかむことにもなります。その教育効果は計り知れないものがあります。
オーディションで選ばれた学生たちによる演奏
学内オーディション選抜学生による「ソロ・室内楽演奏会」、「作曲作品展」は才気あふれる演奏家、作曲家による演奏会です。日頃の成果を発揮し、自らの演奏表現を追求する機会は、学生たちにとって何よりの勉強の場です。
<演奏に加え、多彩な講座、プレトークでさらに演奏を楽しむ>
同大学では演奏会をさらに楽しむために、教育機関ならではの教員による特別講座やプレトークの機会も用意しています。演奏作品のより深い理解のための講座、演出家や学生の指導にあたる教員が上演作品について語るプレトークなど、多岐にわたります。また、国際マスタークラスでは、世界で活躍するゲスト講師を招いて学生への公開レッスンも行っています。世界的に活躍する音楽家がどんな指導を行い、学生たちにどんな反応があるのかをつぶさに見ることもできます。
世代を超えて楽しめる、参加できる
毎年人気を集める「親子で楽しめる国立音楽大学ファミリー・コンサート」は幼児音楽教育専攻を擁する本学ならではの未就学児から入場できるコンサート。指揮者からレクチャーを受けて憧れのオーケストラ指揮を体験できる指揮者体験は世代を超えた人気企画です。その他、毎年人気の「ミュージカル公演」や、気軽にオーケストラの名曲を楽しめる「Basicオーケストラ・コンサート」は無料で開催し、地域のみなさまにも楽しんでいただいています。
いずれの演奏会もプログラムの妙、多彩な客演などの魅力が満載です。ぜひこの機会に「アンサンブルのくにたち」のサウンドをお楽しみください。
本学ではこれからも、音楽の専門教育機関として質の高い、そして意欲的な演奏会プログラムを提供し、本学の基本理念である「日本及び世界の文化の発展」に寄与してまいります。
※やむを得ない事情により、曲目・出演者・会場・日時等が変更、演奏会が限定公開となる場合がございます。予めご了承ください。
演奏会等に関する最新情報は、本学Webサイトにてご案内いたします。
演奏会に関するお問い合わせ先
国立音楽大学演奏芸術センター(KCMC)
Tel:042-535-9535
本件に関するお問い合わせ先
国立音楽大学 広報センター
TEL.042-535-9500