国立音楽大学

【芸術祭実行委員長インタビュー】
Revival~音楽と共に~ 開幕!

3年ぶりの対面開催となる本学の一大イベント「芸術祭」。2020年、21年は新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの開催となりましたが、10月28日(金)〜30日(日)いよいよ芸術祭が帰ってきます。
3年ぶりの対面開催を目前に控え、実行委員長の佐藤綾華さん(鍵盤楽器専修 3年)に開催への思いをお聞きしました。

芸術祭が2Dから3Dに戻った!ー対面開催への思い

インタビューに答える芸術祭実行委員長の佐藤さんの写真

ーー3年ぶりの対面開催、いよいよですね。開催が決まった時の率直な思いを教えてください。

佐藤 綾華さん(以下、佐藤):対面での開催が決まった時は、芸術祭が2Dから3Dに戻った!私たち実行委員の開催への思いが届いたんだ…と嬉しい半面、ちゃんとやらなきゃ、と緊張もありました。学生たちの演奏を生で聴いて、その空間をみんなで共有できることは、対面開催の最大の魅力だと思います。

ーー念願の対面開催になったこと、嬉しく思っています。芸術祭の雰囲気は本当に特別ですよね。一方で考えなければならないこともたくさんあると思います。

佐藤:そうなんです。対面開催にあたって一番気を配っていることは、新型コロナウイルス感染症対策です。申込制にする、飲食物を提供する模擬店は出店しないなど、感染拡大を防ぐ工夫が必要だと考えました。
芸術祭の魅力の一つである模擬店の出店は見送りましたが、飲食の場を設けて欲しいという要望もあり、大学と話し合いを行う中で、今年は芸術祭のために特別に普段私たちが利用している学食を営業してもらうことになりました。

インタビューに答える芸術祭実行委員長の佐藤さんの写真

ーー感染拡大と対面開催の両立は一番気を遣うところですね。対面開催にこだわったということは、佐藤さんにとって芸術祭はかなり思い入れがあるということですね。

佐藤:はい。私の母はくにたちの出身で、実は子どもの頃から芸術祭には遊びに来ていました。チョコバナナを食べて、音楽を聴いて…芸術祭を楽しんでいた記憶があります。また、通っていた高校も大学の近くでしたので、高校生の時も足を運んでいました。
高校にも文化祭はありましたが、くにたちの芸術祭は高校生では考えられないほど規模の大きなもので、憧れがありました。その頃から大学生になったら芸術祭を運営してみたい、という漠然とした思いがあったのかもしれません。

ーー生粋の芸術祭っ子ですね!芸術祭について並々ならぬ思いがあることはよくわかります。

佐藤:確かにそうですね(笑)
2020年の入学時は新型コロナウイルスの流行が拡大し、授業もオンラインでの開始となりました。オンラインでの授業も充実していましたが、大学生らしいことってどんなことだろう…と思うこともありましたね。私はピアノ専攻ということもあって、一人で黙々と課題をこなしたり練習したり…という日々でなかなか人との繋がりを作ることが難しいと感じていたため、感染状況が少し落ち着き、コロナ禍でもなんとか芸術祭の伝統を繋げていくという思いに惹かれ、友人と芸術祭実行委員会に参加しました。

自由な雰囲気を大切にすることは全て自分たちで作り上げること

パソコン作業をする佐藤さん

ーー佐藤さんにとって初めて運営する対面の芸術祭ですが、大変だと感じることはどんなことでしょうか。

佐藤:2年間実行委員として関わってきましたが、主な運営はずっと先輩方がやってくださっていて。オンライン開催の時には、動画で使用する楽曲の著作権処理をするなど「お手伝い」という感覚でした。ですが、今年から委員長として直接運営に関わることになると、これまでの先輩たちの働きがどんなものであったか…本当に身にしみているんです。
芸術祭は学生主体のイベントで、代々自由な雰囲気を大切にしてきました。自由であるからこそ、一から全て学生が作り上げていくこと、委員長としてどのようにしてみんなでこのイベントを作り上げていくのか、苦心しています。
実際、対面ならではのノウハウというのは薄れつつあるのが現状です。対面を経験している4年生の先輩方も当時は1年生で、運営の全てを見ているわけではない。私も経験したことのないことばかりで、わからない仕事は新しく作っていき、その過程で更にわからないことも誰かにお願いしなくてはいけない…私にとっては一番苦しいところでしたね。

ーー自由だからこそ、どんな芸術祭を作りたいか、明確なビジョンが必要ですよね。どうやってその苦労を乗り越えているんでしょうか。

佐藤:実行委員のみんなには本当に助けられています。委員長として対面開催に向けて活動を始めたころは8人でしたが今は37人で活動しています。学年も専修もさまざまで、「人と関わる」という機会を求めていた私にとっては嬉しい環境です。それに芸術祭に参加してくれるサークルや参加団体のみなさんも個性豊かです。サークルに所属していない私としては新鮮な日々を過ごしています。
1年生の時から一緒に活動している「古参」の仲間たちは、私の性格をよく知っていて、うまく仕事を分配できずに手が回らなくなって大爆発!(笑)という状況にもいつも真剣に向き合ってくれます。
メンバーには「ありがとう、ごめんね、よろしく」という気持ちでいっぱいです。

オーケストラコンサート、クイズ、学食…幅広い世代の方に楽しんでいただける機会に

インタビューに答える芸術祭実行委員長の佐藤さんの写真

ーー改めて今回の見どころ、聴きどころを教えてください。

佐藤:はい。3年ぶりの対面開催、50の団体がそれぞれ工夫をこらした演奏や展示を行います。まずはその雰囲気を存分に楽しんでいただきたいですね。録音や録画では感じ取れない息遣いや身振り手振りなど、その盛り上がりや音の湧き上がりを肌で感じてほしいと思います。
野外ステージも復活しますし、28日(金)の初日に講堂大ホールで開催するゾリステンコンサートはぜひ聴いていただきたいです。学内のオーディションで選ばれたソリストとSオーケストラ(サークル)の競演、指揮者として参加してくださる元教授の福田隆先生との息のあった演奏はオールくにたちで作られた演奏会と呼ぶにふさわしい内容です。

それから、芸術祭実行委員の本部企画として「国音王」というクイズ大会を開催します。前半の◯ ✕形式のクイズは、当日どなたでも参加できます。くにたちならではの音楽にまつわる問題も出題します。後半の超難問クイズは応募制で、より難易度の高い問題を出題します。ちなみに、超難問は先生方が作問に協力してくださいました。ぜひ奮ってご参加ください。賞品も用意しています。
また、学食のオープンも私としては目玉の一つだと思っています。一般の方が食べられる機会がほとんどないですし、学食の味もぜひ味わっていただきたいと思います。ちなみに私のお気に入りはラーメンです!(笑)

芸術祭のチラシなどの写真

ーーかつての佐藤さんのように、幅広い世代の方にぜひご参加いただきたいですね。参加方法も改めてご案内ください。

佐藤:はい。今回の芸術祭は事前申込制です。下記のフォームより必ずお申し込みのうえ、お越しください。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、手指消毒、マスクの着用はお忘れなくお願いいたします。大学周辺は混雑が見込まれますので、できるだけ公共交通機関を使用してご来場ください。ご協力よろしくお願いします。

ーー最後にみなさまへメッセージをお願いします。

佐藤:3年ぶりの対面開催、実行委員も学生たちも気合いが入っています。ぜひ音楽の楽しさを体感して、その場にいなければ感じられない気持ち、臨場感などを味わっていただきたいです。まだコロナ禍以前と同じ状況とはいきませんが、音楽に溢れた3日間、実行委員、参加団体一同、みなさまのお越しをお待ちしております。

ーー佐藤さん、ありがとうございました!

【申し込みフォーム】
国立音楽大学 2022年度芸術祭 専用Webサイト

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