2021年度入学式を執り行いました
春のうららかな陽気の中、入学式を執り行いました。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で残念ながら中止となりましたが、2021年度は感染防止対策に留意しながら開催いたしました。
学生の演奏によるP.デュカスのバレエ音楽《ラ・ペリ》より「ファンファーレ」で幕を開けた入学式。新入生はこの日を迎えた喜びと期待に満ちた表情で演奏に聴き入っていました。
武田学長は式辞の中で、「なんとしても音楽をやりたいという強い気持ちで勉強を続けてきたことと思います」と新入生を称えたうえで、この一年を振り返り「私自身、音楽って何だろう、と音楽することの意味を改めて考えさせられた一年間でした」と述べました。このような中で改めて、音楽は人間にとって必要不可欠なものであると再確認したと語り、「苦しい時、悲しい時、楽しい時、私たちの心の中には常に音楽があります。私たち演奏家は、作品を通して、そうした様々な気持ちを表現することが仕事の一つです。そして、そのことを聴いている人々と共有できたらと思っています」と話しました。
また、入学後まもなく始まるプログラム「基礎ゼミ」にも触れ、「オーケストラ、オペラ、室内楽とお話、図書館や楽器学資料館等の体験、またクラス授業でこれから大学生活を一緒に過ごす仲間たちとのふれあい、と興奮の一週間です。その中で、どうぞ、先生方の〈本物の〉音楽を感じてください」。そして「これからの未来を創造するのはみなさんです」と本学での学びをスタートさせる新入生にメッセージを送りました。
締めくくりに国立音楽大学オーケストラによるE.エルガーの行進曲《威風堂々》が大ホールに響きわたり、式典を彩りました。
4/5(月)からは本学独自のプログラムである「基礎ゼミ」が始まります。音楽することの喜びを感じ、新しい仲間との出会いを大切に過ごせるよう、教職員一同、サポートしてまいります。
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。