国立音楽大学

サントリー音楽賞:渡邊順生講師、佐治敬三賞:井上郷子准教授が受賞

第42回サントリー音楽賞:本学講師・渡邊順生先生が受賞

本学講師の渡邊順生先生が、第42回(2010年度)サントリー音楽賞を受賞しました。

この「サントリー音楽賞」は、わが国における洋楽の振興を目的に、毎年、その前年度においてわが国の洋楽文化の発展にもっとも顕著な功績のあった個人又は団体を顕彰しているものです。

チェンバロ奏者、フォルテピアノ奏者、また古楽指揮者として活躍されている渡邊順生先生ですが、2009年11月にバッハ《ゴルトベルク変奏曲》の詳細な解説付きCDを発表し、その成果を、2010年の近江楽堂(3月)、国立音楽大学(11月)などのコンサートで披露しました。「長年にわたる研究の蓄積が洞察力豊かな解釈を生み出し、バッハそのものをして語らせる趣を呈していたのは脱帽の他なく、世界に誇りうる名演奏」と評価されました。

その他、ジョン・エルウィス氏とのシューマン「詩人の恋」オリジナル版演奏なども評価され、今回の受賞となりました。

第10回佐治敬三賞:本学准教授・井上郷子先生、東京シンフォニエッタ(代表:板倉康明講師)が受賞

第10回(2010年度)佐治敬三賞を、本学准教授の井上郷子先生による「井上郷子ピアノリサイタル#19 モートン・フェルドマン作品集」と、本学講師の板倉康明先生が代表を務める東京シンフォニエッタの「第28回定期演奏会 湯浅譲二特集」が受賞しました。

この賞は、毎年わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈られるもので、昨年度(第9回)は本学専任講師の渡辺俊哉先生が受賞しました。

井上先生は現代音楽を中心に活動しており、今回の「井上郷子ピアノリサイタル#19 モートン・フェルドマン作品集」においては、前半に小品群(主に50年代に書かれた五線譜による作品)、後半に1時間を超える《バニータ・マーカスのために》をプログラム。「全編を通してブレの全くない、しかし同時に単調には陥らない解釈は、世界のフェルドマン演奏の中でも特筆すべき水準に達しているものと評価」されての受賞です。

一方、「東京シンフォニエッタ(代表:板倉康明講師)第28回定期演奏会 湯浅譲二特集」は、「我が国の音楽界の重鎮の足跡の一面を作品をして極めて雄弁に語らしめ」、「さらに新たな可能性の地平を模索し続ける作曲家の現在をも鮮やかに描き出すところとなっていた点については、音楽監督の板倉康明以下、メンバーたちの力の籠った演奏が大きく貢献していた。」と評価されての受賞でした。

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