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応用演奏学科の授業風景 (1995年) 1980年代から1990年代にかけ、日本のエレクトロニクス技術は大きく進展し、人と音楽の関わりにも新たな変化をもたらしました。こうした時代背景のもと、大学は、1991(平成3)年4月、声楽学科、器楽学科、作曲学科、音楽学学科、音楽教育学科に加え、新たに2学科を新設します。
1つは、4年制の音楽大学としては日本初となる電子鍵盤楽器について体系的に学ぶ「応用演奏学科」です。「創作能力」「演奏能力」「楽器と音楽に関する知識」を3本柱とするカリキュラムを編成しました。そして2つ目が、当時としては先駆的な概念ともいえる、コンピュータ音楽を学問として扱うことを中心とした「音楽デザイン学科」です。ここでは音楽と生活の関わりの変化に対応しうる知識や手段を備えた人材を育成することを目指していました。吉田泰輔学長(当時)は、変貌を遂げる現代の音楽シーンにいち早く対応するこの2つの学科から、次代の音楽界を切り拓いていく人材を数多く輩出することを目指したのです。
新設された学科を支える学習環境として、AVラボやスタジオを配した6号館も竣工されます。この新たな施設や機材は、教育や研究への活用だけでなく、広く社会に向けた情報の発信地としての役割も果たしていくようになりました。
