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名建築と学ぶ〜前川建築とくにおん
第十六弾『くにおんの家具』

今回はくにおんの前川建築の中にある家具をご紹介します。
講堂や6号館を歩いていると、ところどころに茶色い焼き物の椅子やくず籠がいくつも置かれていることに気がつきます。

実はこれ、前川國男が好んで取り入れた家具のひとつで、他の多くの前川建築でも見られる特徴的な焼き物なんです。

この茶色の焼き物は「信楽焼(しがらきやき)」と呼ばれる滋賀県発祥の陶磁器です。土の質感と、同じ形のものを焼いてもそれぞれ異なる色むらが特徴のひとつで、赤や赤褐色のタイルに覆われた本学の前川建築とも非常にマッチしています。

特にしずく型の椅子の信楽焼は、本学の敷地内に数十個も置かれており、これだけの数が揃っている前川建築は、他ではなかなか見られないのではないでしょうか。

焼き物ではない椅子にもご注目。
6号館や講堂には、四角く、鮮やかな色のクッションが目を惹く木製の椅子がいくつも置かれています。

この四角い木製の椅子もまた、前川建築で多く見られる家具の特徴です。
建物により若干形に違いはあれど、四角い木製の椅子で、青、赤、黄色など、前川國男が好んで用いた色のクッションを使用している点は、他の多くの前川建築にも共通しています。
本学では特に青色のクッションの椅子が多く見られ、一部に黄色のクッションのものもあります。

椅子の裏面には、製造元である、現在も高級木製家具メーカーとして知られる「天童木工」のロゴを確認することができます。

本学の前川建築の家具は多くのものが竣工当時からそのまま使用されていますが、いずれも状態の良いものが多く、竣工から現在まで、学生や教職員に大切に使われてきたことが伺えます。

次回の配信は5月14日(木)を予定しています。どうぞお楽しみに!

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