名建築と学ぶ〜前川建築とくにおん
第十四弾『附属施設(幼稚園)』
今回ご紹介するのは、本学の附属施設、国立音楽大学附属幼稚園です。
国立駅から徒歩3分という好立地に位置するこちらの園舎は、前川建築設計事務所による設計のもと、1983年に竣工しました。
園の中央にはシンボルツリーであるカエデが立ち、大小様々な遊具に囲まれています。
遊戯室と木の家具
園舎の中で特に前川らしさを感じるのは、ステージや照明・音響機材を備えた遊戯室と、各保育室に配置されている木の家具です。
遊戯室で印象的なのは、壁から天井にかけて伸びるコンクリートの柱と梁(はり)です。
モダニズム建築の特徴としてよく語られる「直線的構成」がこのコンクリートによって強調され、建築好きにとってはまず目がいってしまうのではないでしょうか。
この場所は、入園式や修了式はもちろん、コンサートなどにも使用されており、園児たちや先生方にとっても、節目節目の思い出の舞台となっています。
園児サイズの小さな可愛らしい椅子にも、前川らしさが感じられます。
木の素材からは暖かみが感じられ、いくつもの椅子を重ねて収納することができる形状の工夫も施されています。
これらの椅子は、同じく園児サイズの木製のテーブルとセットで使用されることも多く、園児たちの日常にすっかり溶け込んでいます。
次回4月2日(木)は、4月11日(土)開催予定の「コンサート&レクチャー前川建築と国立音楽大学」「追加企画のピアノのミニコンサートについて」を詳しくご案内いたします。どうぞお楽しみに!