神津善行:作曲家、東京交響楽団理事、日本民謡協会理事

『有馬大五郎氏を好きな理由』
 麻布中学二年の夏に敗戦となり 小学生時代に少年軍楽隊長をして居た小生は 信時潔氏について上野音楽学校受験の勉強をしていた。
 音楽の道を選んだのは 一族の中に神津仙三郎氏が居り 信時氏に彼の後を継げと言われたからである。
 その時に学校改革があり 国立音楽中・高校が出来 受験までそこで音楽の勉強を勧められ転校をした。
 ある朝 国立駅で有馬大五郎校長と一緒になり歩き出した時『神津君 信時氏からの君の事を聞いたが 僕は君のように音楽を巾広く学ぶ生徒が欲しいんだ。信時氏には僕から話すがこの學校で新しい分野を育ててみないか?』この一言で私は有馬学長について行く事を決めたのである。

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