三村奈々恵:マリンバ・ヴィブラフォン奏者、指導者
国立音楽大学創立100周年を心よりお祝い申し上げます。
私は高校から大学までの7年間くにたちに通わせて頂き、西洋クラシックの基礎から近現代、また民族音楽などの多様な音楽に触れる機会を得ることができました。
特に、音楽デザイン(コンピューター音楽)や作曲科の方々とのコラボレーションは、今となっても非常に貴重な体験として、その後の私の活動に大きな影響を与えてくれています。いま私は母国日本の音楽大学で次世代を指導・教育する立場になりましたが、私自身学生だった頃と現代では時代が大きく異なります。価値観や生き方、様々なテクノロジーや通信インフラ、世界情勢が刻々と変容し続けるなか、ヒトの本質はいつの時代も変わっておらず、日々社会(ヒト)と音楽の関係についても考えさせられます。次世代を担う若者の皆さんには、音楽を通して多角的に学び、気付き、感じ、その後の人生を豊かに生きて欲しいなと願っています。