海野和子(karu.):ゲーム音楽作曲家
国音時代、勉強熱心でもピアノがずば抜けて上手なわけでもない私が何よりも熱中したのがバンド活動。早大フュージョンマニアに所属しジャズ、プログレ等、渋い音楽をコピーし演奏する刺激的な四年間を送りました。 幼い頃から街中やテレビ、ラジオから流れるカジュアルで世俗的な音楽に惹かれる事もあってか、楽譜の存在しない難解な音楽を耳コピでメンバーと合わせライヴを重ねる事に熱中。 そんな国音四年生の時、日本中を騒がしたあるゲームとその音楽に大きく感銘を受け、直感的に「もしかしたら自分にもできるかもしれない!」と初作曲にも関わらず直ぐにデモテープを作り、ゲーム会社に送った事が私の音楽家の始まりでした。音楽という仕事に携わるには様々な入り口と形態がありますが、クラシックが根底にあり、かつ各ジャンルのエッセンスを取り入れ育みながら独自のスタイルを確立していける、そんな宝物のような時間を私に与えてくれたのが、国音で過ごした四年間だったと思います。
100周年おめでとうございます。国立音楽大学が母校であることを誇りに思うと同時に、今後もますますのご発展を祈念いたします。