国府弘子:ジャズピアニスト、作曲家、編曲家
祝100年!
「ジャズ」や「バンド」の活動が長くなるほどに、国音でのクラシック修養への感謝は深まるばかりです。故三冨二葉教授から教わったピアノの技、歌わせ方、そして想いを伝える表現力はもはやジャンルを超え音楽を超え、最終的には「人間力」にもつながるように思います(修行は一生)。卒業して40年以上、今も国音時代の仲間たちとは親しくつながっていますし、私のジャンルの仕事現場でも同窓が多いのが国音のうれしい多様性。
「ジャズピアノ6連弾」という酔狂な企画に参加した数年間は、6人のうち4人が国音の先輩同輩で、嬉しく誇らしかったものです(山下洋輔、故佐山雅弘、小原孝、自分、敬称略)。穐吉敏子氏や故前田憲男氏、佐藤允彦氏、塩谷哲氏ともご一緒したピアノ天国の日々。今これを書きながら「そうだ、近い将来また(佐山先輩の想いを継いで)この企画をやらなくちゃ」と思う次第。編曲作業はフルオケ並の大仕事ですが、苦労を楽しむのも「くにおん精神」。2027年は私自身もデビュー40周年となります。ジャンルを飛び越え、音楽で自分も聴き手も幸せにしていく所存です。