国立音楽大学

加藤 一郎 (かとう いちろう)

加藤 一郎  (かとう いちろう)

職名:教授

所属:演奏・創作学科

担当:ピアノ

学位:芸術学士

プロフィール

東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業、ヴィンタートゥア音楽院留学。杉浦日出夫、米谷治郎、M. エッガー、C. リスケの各氏に師事。その他、ザルツブルクでT. ニコラーエワ、ラナースでC. ハンゼンのマスターコースを受講。各地でリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽、伴奏などの演奏活動を行い、NHK-TV/FMなどに出演する。それらの演奏活動に対して「加藤は優れた音楽性をもつ、筋の良いピアニストであり、音楽を豊かに歌いあげることができるという貴重な資質をもった一人である。」(ムジカノーヴァ誌)と好評を得る。
近年は演奏法研究にも力を入れ、著書に『ショパンのピアニスム―その演奏美学をさぐる』(単著、音楽之友社、2004年)、『教養としてのバッハ』(共著、アルテス・パブリッシング、2012年)、『ショパンによるバロック音楽の受容に関する研究』(編著、日本学術振興会科学研究費補助金による研究成果報告書、2017年)などがあり、バッハ、ショパン、リスト、ラフマニノフなどの演奏法を中心に論文多数。ショパン国際会議(ポーランド)、ヨーロッパ・ピアノ教育連盟国際会議(スェーデン)、韓国ピアノ協会、日本ピアノ教育連盟、在日ポーランド大使館などで演奏及び講演を行う。
また、ショパン国際ピアノ・コンクール in Asiaやアセアン国際コンチェルト・コンクールなど、国内外の多くのコンクールの審査員を務める。その他、アジア国際ピアノ・アカデミー(韓国)等、海外のマスターコースの講師として度々招聘される。2008年度から3年間国立音楽大学音楽研究所主催の「バッハ演奏研究プロジェクト」を担当する。門下からはピアニストのみならず、多くの大学教員を輩出している。2010年度から科学研究費補助金を研究代表者として3回、研究分担者として1回受給し、文部科学省科学研究費専門委員を歴任。金沢大学、愛知県立芸術大学などを経て、現在、国立音楽大学・同大学院教授。日本ショパン協会理事、公益財団法人日本ピアノ教育連盟評議員なども務める。

授業への取り組み

学部学生のピアノのレッスンは先ずピアノ演奏の基礎を重視し、その上で、個々の学生の到達度や個性を考慮しながら、彼らの音楽的可能性を充分に引き出していくことを心がけている。また、作品の様式や構造に関しても常に興味を持たせ、学生が表現方法を自ら探究して行けるよう、演奏へのアプローチや練習の仕方について助言している。大学院生に対しては自立的な研究態度を重視し、教員はその研究課題をバックアップするようなスタンスをとっている。講義科目においても、学生が音楽の基礎知識を学びながら、演奏法を掘り下げていけるような授業を心がけている。

現在の研究テーマ・内容

ショパンを中心としたロマン派ピアノ音楽の演奏法:ショパンを中心としながらもシューマン、リスト、ブラームスといった作曲家に視点を広げ、その演奏法を研究する。
J. S. バッハのクラヴィーア音楽の演奏法:J. S. バッハの音楽の基本的な様式を学び、それを基本として現代ピアノによる演奏法を研究する。
ロシアピアノ楽派の演奏法:ロシアの音楽家の音楽様式を研究し、その演奏法を探求する。

主な研究活動

項目 著書、論文、演奏活動等の名称 単共の別 発行又は発表の年月(開催日時) 発行・発表雑誌、場所等の名称 概要
著書 『ショパンのピアニスム その演奏美学をさぐる』 2004年 2月 音楽之友社 本書はショパンのピアノ技法を、ピアノ技法の原理、運指法、ベル・カントの応用、装飾法、テンポ・ルバート、フレージング、ペダリング、ショパンとピアノ教育の観点から読み解き、ショパン固有の演奏美学について考察したものである。本研究はショパンの自筆譜、弟子の楽譜への書き込み、ショパン自身及び同時代人の証言など、多くの資料に基づいて行ったものであり、それまでのショパン認識に新たな視点を与えた。総頁数357頁。
著書 『ショパンによるバロック音楽の受容に関する研究』 2017年3月 科学研究費補助金基盤研究C(課題番号26370106)研究成果報告書1及び2 ショパンの音楽がバロック音楽からの影響を受けていることは先行研究でしばしば指摘されてきた。しかし、ショパンがどのような方法でそれを受容していたかは明らかにされておらず、本研究でその多くの部分を解明することができた。本報告書1は論文集で編著:加藤一郎、監修:関口時正、著者:大迫知佳子、加藤一郎、重川真紀、西田諭子。同2はAlina Nowak-Romanowicz Józef Elsner (monografia) の邦訳書で監修:加藤一郎、監訳:関口時正、翻訳:西田諭子。総項数:2冊合わせて464項。
学術論文 「ラフマニノフのルバート」 2008年 3月 国立音楽大学大学院研究年報第20輯 本研究はラフマニノフのテンポ・ルバートの技法について、ラフマニノフ自身の演奏を基に考察したものである。本研究ではラフマニノフが行ったテンポ・ルバートを、rubatoの指示を用いて行ったものと、それを用いずに行ったものに分けて検討し、特に、後者に含まれる多様な表現技法について、詳細な考察を行った。その結果、彼の音楽における後期ロマン派音楽特有の即興的な表現様式、テンポの均衡性、強度の燃焼性、そして抑制されたロマンチシズムなどが浮かび上がった。1~30頁。
演奏 加藤一郎ピアノ・リサイタル 1987年 1月 中央区立中央会館 曲目/ バッハ: パルティータ第1番BWV825、ショパン: 幻想曲作品49、夜想曲作品62-1、バラード第4番作品52、シューマン: 交響的練習曲作品13(遺作付き)。
演奏 加藤一郎ピアノ・リサイタル 1985年11月 中央区立中央会館 曲目/バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻より第12番BWV857、同第13番BWV858、ベートーヴェン: ソナタ第23番「熱情」作品57 ショパン: マズルカ作品59-1、2、3、ソナタ第3番作品58。

PAGE TOP

お問い合わせ・資料請求
学校案内、入学要項などをご請求いただけます
資料請求
その他、お問い合わせはこちらから