ブックタイトル国立音楽大学 大学案内 2017
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国立音楽大学 大学案内 2017
調律の実際と理論を実践的に学び鍵盤楽器のプロへ別科 調律専修 Special Course for Piano Technician’s Training楽器技術者には、一般家庭から公共施設、ホールなど、さまざまな環境の中で対応するための確かな知識と技術が必要不可欠です。本専修(修業年限2年)ではアップライトピアノとグランドピアノの調律、整調、整音、修理と製作についての実技実習と学科授業で技術と理論について学びます。音楽大学という理想的な環境の中での充実した施設・設備を活用して、広く音楽を理解し、技術のみならず音楽や芸術に広い見識を持つ調律師・鍵盤楽器技術者を養成します。● 国内で唯一、大学で調律が学べる場「別科・調律専修」は日本で唯一、音楽大学の中に設置されています。そのため、調律の実習が調律練習専用のピアノではなく、ピアノ演奏やレッスン・練習など実際の演奏に使われているピアノで行われています。● 1学年5名という少人数制による、年間960時間の実習授業2年間で調律の実際と理論を徹底的に学べるカリキュラムで、即戦力として活躍できる人材を養成しています。● 卒業後は国内外で活躍本学に「別科・調律専修」が設置されたのは1951年(昭和26年)のこと。以来、「国立音大の調律科」として548名(2016年3月現在)の修了生を社会に送り出してきました。そのほとんどが調律師として活躍しており、個人で精力的に活躍している人や外国で活躍を続けている人もいます。学びの目的学びの特徴卒業生の声「よい音になったね」という言葉がいちばんの励みになります入学後は、慣れない道具を使いこなすこと、また音の感覚を養うことにまず苦労しましたが、個人のレベルに合わせて先生方が根気よく指導してくださったおかげで、念願の調律の仕事に就けました。学校ではじっくり時間をかけて作業することができましたが、実際の仕事では仕上がりの精度とスピードの両方を要求されます。でも自分が修理に携わったピアノをお客様に「よい音になった」と言っていただいたときは、この仕事に就いてよかったと嬉しく思います。くにたちでピアノ全般の基礎をしっかり学んだことが、今プロとしてさらに高い技術を身につけていく上で、たいへん役に立っています。さらに腕を磨き、お客様に信頼される調律師になりたいと思っています。南木 ひかる さんNANMOKU Hikaru別科調律専修 2015年修了栃木県・県立宇都宮女子高等学校卒業現在、小野ピアノ工房調律センターに勤務一般教養科目■ 音楽通論■ ピアノ演奏■ 楽器学概説 Ⅰ・Ⅱ■ 音響学■ 英語専門教育科目■ ピアノ概論 Ⅰ・Ⅱ■ ピアノ構成論 Ⅰ・Ⅱ■ 設計製図■ 鍵盤楽器技術実習AⅠ [調律実習]調律の実習AⅠ:アップライトピアノ■ 鍵盤楽器技術実習AⅡ AⅡ:グランドピアノ■ 鍵盤楽器技術実習BⅠ [整調実習]整調の実習BⅠ:アップライトピアノ■ 鍵盤楽器技術実習BⅡ BⅡ:グランドピアノ■ 鍵盤楽器技術実習C[修理実習]アップライトピアノ、グランドピアノの解体・組立修理■ 鍵盤楽器技術実習D[製作実習]鍵盤楽器の製作を通じての木工・塗装の実習■ 鍵盤楽器技術実習E[修理実習]アクション部品・鍵盤などの小部品の修理・交換、断弦修理■ 課題研究カリキュラムChapterIV大学院/別科 Graduate School / Piano Technician’s Training69