ブックタイトル国立音楽大学 大学案内 2017

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国立音楽大学 大学案内 2017

音楽文化教育学科 Department of Music Cultures & EducationChapterIII67音楽情報専修幼児音楽教育専攻教員紹介自分の気持ちを伝えることが苦手な小さな子どもたちを理解するためには、知識だけに頼らず、見て聴いて触って五感全体を使いながら情報を得ることも大切です。音楽を柱とした本専攻の学びは、他では難しい「表現すること」「美しいものを見つける目」「他者の息づかいを感じること」「個々に対応してアレンジする」など、子どもと関わる仕事にとって必要な力をつけることに役立ちます。子どもたち一人ひとりが健やかに育つ環境を、臨機応変に作り上げていく営みは、とても創造的ですよ。子どもと音楽が大好きなあなたをお待ちしています。多様な音楽を学びながら、子どもを理解する目と技を養うことにより、豊かな感性を備えた幼稚園教員を育てるのが“くにたち”の幼児教育の大きな目標です。ここでの学びを通して、子どもに寄り添いながら、一人ひとりの発達を支援する力が身につくはずです。アットホームな雰囲気の幼児音楽教育専攻で、目標の実現に向けて充実した4年間を過ごしませんか。宇佐美 明子USAMI Akiko専門:幼児教育学、図画工作古川 聡FURUKAWA Satoshi専門:幼児教育学、教育心理 音楽は普段の生活と深く関わっています。コンサートに行ったり、ダウンロードしたりCDから聴くものばかりではありません。日本に住む私たち独特の音の感性から始まって、人生の折節で奏でられる音楽、祭りや芸能を彩る音楽…。異なる時代や地域に住む人びとの音楽的営みは、調べれば調べるほど、不思議で奥が深いものです。この専修では多様な音楽を実地に調査したり言説を取材し、既存の資料と併せ自分なりの情報を構築する力が身につきます。横井 雅子YOKOI Masako専門:音楽学Profile旧文部省交換留学生として、ハンガリー国立科学アカデミー音楽学研究所に留学。専門は音楽民族学。中・東欧の音楽文化のほか、近年は楽器産業と歴史、地域との関わりを調査・研究している。執筆活動、生涯教育、放送等を通じて最新の研究結果を一般に還元している。Profile東京藝術大学大学院美術研究科修了。子どもたちの豊かな表現を理解し伸ばしていけるようにと願いながら「男女児の表現の特徴や違い」について研究を続けている。共著書には『子どもの表現を見る、育てる 音楽と造形の視点から』『おいつめられる男の子、どっちつかずの女の子』等。大学美術教育学会、美術科教育学会、日本保育学会会員他。音楽には気になることがたくさんあります。「なんでみんながこの曲を知っているのだろう?」、「どうしてあの旋律が頭から離れないのだろう?」、「この曲って、あの曲と似てないかな?」などなど。こんなことを考えてしまうとしたら、すでにあなたは音楽をめぐる情報(音楽情報)に関心を抱き、音楽を対象とする学問(音楽学)への一歩を踏み出しています。どんな種類の音楽が対象でも違いはありません。音楽をめぐる疑問を放っておけない人、それに対する答えを導く方法を学んでみたい人は、ぜひ私たちと一緒に勉強を始めてみましょう。沼口 隆NUMAGUCHI Takashi専門:音楽学Profile主な関心の対象は、ベートーヴェンを中心とする18 ~ 19世紀のヨーロッパ音楽の歴史。とりわけ音楽作品が歴史の中でどのように受け止められてきたかに関心があり、ドイツのドルトムント大学(現ドルトムント工科大学)では、ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》の19世紀における受容に関する研究によって博士号を取得。Profile筑波大学助手までは動物を用いた記憶の生理心理学的研究を行っていた。現在は、記憶を中心とした認知発達、メロディ記憶の基礎的実験、社会性の発達に関する研究などを行っている。日本心理学会、日本教育心理学会等各会員。学術博士(筑波大学)。著書は『こころの探検』、『脳から始めるこころの理解』等。