ブックタイトル国立音楽大学 大学案内 2017

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国立音楽大学 大学案内 2017

演奏・創作学科 Department of Performance & CompositionChapterII音楽も「ボーダーレス」といわれる時代です。ジャズも150年の歴史を持ち、いろいろなスタイルが定着している中、いかに自分の音楽を創るか?これが今の音楽家の大きな課題です。人と違ったことをするだけでも、教えてもらうだけでも自分の音楽は作れない。本気で自分の音楽を創りたい、そんな音楽家たちを僕たちはサポートします。Profile父の影響でジャズに興味を持ち独学で音楽を始める。1983年ボストン・バークリー音楽大学ジャズ作曲・編曲科を首席で卒業。同年カーネギーホールでソロリサイタルを行う。米CBSと日本人初の専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。ラジオのパーソナリティやテレビ出演のほか、テレビ・舞台音楽も手がけている。小曽根 真OZONE Makoto専門:ピアノ現代社会は物や情報にあふれ、何でも簡単に手に入ると錯覚しがちです。しかし大切なことは、与えられた中から選択するという行為ではなく、まず心で音を「感じる」こと。ジャズにおいては、それをその場で即興的に表現できる力が大切となります。そのために必要な技術を身につけ、さらに思考し発展できる力を養っていきます。Profile国立音楽大学在学中より演奏活動を始め、山下洋輔のグループなどに参加。その後渡米し、Marcus Belgraveとの共演を通じて多大な影響を受けた。ソロ・パフォーマンスからコンボ、そしてビッグバンドと多彩な活動を続け、ライブ、レコーディングを積極的に行っている。池田 篤IKEDA Atsushi専門:サクソフォーン音楽の本質はコミュニケーションです。共演者と一体となり、聴衆にエネルギーを伝えられる演奏家の育成を目指します。ドラムの役割はリズムに命を吹き込むこと。大きな振幅で躍動するリズムが、心地よい音楽を創り出します。その基礎となる演奏技術と豊かな人間性を育んでいきましょう。Profileカシオペアでプロデビューして以来、常に音楽シーンの最先端を走り続けるトップ・ドラマー。ミディードラムトリガーシステムを駆使した、ワンマン・オーケストラとでもいうべき独自の演奏スタイルを編み出す。驚異的な演奏テクニックとモダンテクノロジーの融合による前人未踏のパフォーマンスは見る者を圧倒し、その評価は全世界に轟いている。神保 彰JIMBO Akira専門:ドラムスジャズ専修作曲専修「創造の力」は、すべての音楽活動の基本です。最先端の現代音楽、美しい合唱曲や迫力のある吹奏楽曲、映画音楽等、さまざまな創作への夢を持ってください。夢の実現には、情熱、しっかりとした技術とセンス、そして経験も必要です。これらを国立音楽大学で身につけ、「創造の力」を社会で生かして活躍することを願っています。森垣 桂一MORIGAKI Keiichi専門:作曲・音楽理論Profileパリ国立高等音楽院で音楽理論と作曲を、サンクトペテルブルク音楽院オペラ・シンフォニー指揮科で指揮を学ぶ。サンクトペテルブルク・カペラシンフォニーオーケストラ等のコンサートで指揮を務め、好評を博した。また作品は、東京交響楽団等で演奏されている。現在は後進の指導にあたり、盛んな作曲活動を続けている。「心より出で、願わくば、再び心に至らんことを!」とベートーヴェンは書きましたが、これこそが音楽をすることの最大の意味と喜びです。皆さんの中には、皆さん自身にしかない大切なメッセージがあります。それを音で表現し人々と共有することで、私たちは豊かになります。くにたちでは作品を音にする(実演する)機会が非常に豊富です。それによって自分のメッセージが客観視でき、鍛えられるからです。入学時に作品があるかどうかはあまり問題ではありません。音楽を愛し、表現に情熱を持つ人をくにたちは全力でサポートします。藤井 喬梓FUJII Takashi専門:作曲・音楽理論Profile国立音楽大学とフライブルク音楽大学を卒業。現代音楽、舞踊・舞台音楽、合唱など幅広い分野で作曲活動を行う。今日の音楽作曲賞、ISCMスイス大会、芥川作曲賞等入選。福井ハープ作曲特別賞、朝日作曲賞受賞。ダルムシュタット現代音楽講習会で委嘱作を初演。近年は新たな日本歌曲の創作に意欲を燃やしている。現代のわれわれの生活には陰に陽にコンピュータ・テクノロジーが深く関与しており、それは音楽も例外ではありません。奔流のような技術の進化に惑わされることなく、時代によって変わるものと変わらないものを見極める力を涵養するのが、大学での学びには最も重要であると感じます。常に「問う」ことを怠らず、各々が研鑽してゆくことを希います。研究の対象は「音」そのものです。ほんの10年前まで夢物語だったことが、今では市販のパソコンで簡単にできます。音が出る仕組みをコンピュータグラフィックスで可視化し、楽器やホールの改良に活かすことさえ実用化されています。新しいセンサーを作って作品に活かすのもいいでしょう。アイデアにあふれた学生を求めています。今井 慎太郎IMAI Shintaro専門:コンピュータ音楽森 太郎MORI Taro専門:楽器音響学、音楽音響情報処理コンピュータ音楽専修Profile音や物の微細な運動を剪定し矯正することで創作を行う。フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)にて研鑽を積んだ後、ドイツの芸術・メディア研究所(ZKM)にて研究活動を、またドイツ学術交流会ベルリン客員芸術家として、ベルリン工科大学を拠点に創作活動を行う。2012年にはダルムシュタット夏期現代音楽講習会にて講師を務めた。Profileライプツィヒ市の旧ドイツピアノユニオンに所属して複数のピアノ製造会社でピアノの製作技術を学ぶ。帰国後、情報工学を専攻し、計算機による楽器音響研究を開始。ブラウンシュヴァイク市の連邦理工学研究所音楽音響研究室でピアノの音響について総合的に研究を行う。工学博士(Dr.-Ing.)。教員紹介47