ブックタイトル国立音楽大学 大学案内 2017

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国立音楽大学 大学案内 2017

演奏・創作学科 Department of Performance & CompositionChapterII作曲専修Graduate’s Message 卒業生メッセージ作品を音にする機会が多いのがくにたちの魅力くにたちで学んだ基礎が現在も役に立っていますくにたちで作曲を学ぶ魅力は、作品を音にする機会を多くもらえること。年に1回の演奏審査会では、1年次の二重奏に始まり4年次の管弦楽に至るまで、作曲専修の全員が作品を音にすることができます。練習の運営等は大変ですが、自分が書いた音符が音になる喜び、終わった後の充実感は忘れられないものでした。そうした機会に違う専修・専攻の人と知り合うことで、作曲の幅も広がっていきました。現在は、先生の紹介で映画『ちはやふる』をはじめドラマやアニメなど劇伴音楽を多数制作している作曲家・横山克さん(2007年本学卒業)のアシスタントとして、アレンジのお手伝いやスコア制作まで幅広く担当させていただいています。仕事量は多いですが、とても充実した日々です。大学でしっかり基礎を学んだことが、アレンジをする上でも役に立っています。将来、一個人としてお仕事をいただき、クレジットに名前が載ることを目標にしています。橋口佳奈さんHASHIGUCHI Kana音楽文化デザイン学科 音楽創作専修(作曲)[作曲コース、作曲応用コース※]2015年卒業福岡県・自由ケ丘高等学校出身現在、株式会社ミラクル・バスに所属する作曲家・横山克さん(2007年本学卒業)のアシスタント宮田まゆみ客員教授をゲストに迎えたワークショップ初回で、笙の伝統的奏法から現代作品まで、実演を交えてレクチャーをしていただきました。2回目には学生試作品を試演していただき、2016年の大学創立90周年事業においてドイツで演奏される作品が選抜されました。協定校・カールスルーエ音楽大学との交流企画コース履修生以外の学生にも聴講が認められている「ワークショップ」は、自分の創作家としての可能性を見出すための大きな機会です。笙奏者の宮田まゆみ客員教授をゲストに迎えた回では、西洋楽器の奏法「トレモロ」で笙を演奏する曲『Gardenscape《of snow, falling quietly》』をつくりました。3年生で雅楽の授業を受けて以来、西洋の楽器で日本の響きを表現するというコンセプトで作曲していましたが、笙という日本の楽器が課題だったので、今までとは逆の発想で創作したのです。この作品は国立音楽大学創立90周年の記念事業の一環として、カールスルーエ音楽大学で行われた「宮田まゆみリサイタル~現代の笙音楽~」の演奏曲に選ばれました。ドイツを訪れ、先生方の作品とともに自分の作品を上演できたことは、何よりも得がたい経験でしたね。1金田 望 さんKANEDA Nozomu音楽文化デザイン学科 音楽創作専修(作曲)[作曲コース、作曲応用コース※]2016年卒業新潟県・県立巻高等学校出身 ※作曲応用コースは、2014年度入学生より実用音楽コースとなりました。毎週異なる作曲家や演奏家をゲストにお迎えし、作品についての講義や、楽器奏法の解説と実演、そして学生作品の試演などを行う授業ですA ANSWERカールスルーエ音楽大学では、まず雅楽と笙についてのレクチャー、笙体験コーナーを開催しました。笙の響きの「新しさ」はインパクトがあったようで、同席されたドイツの現代作曲家ヴォルフガング・リーム教授も、これが千年以上前の音楽であることに驚かれていました。2 カールスルーエ音楽大学へ訪問雅楽と笙のレクチャー川島素晴准教授担当学内ワークショップ細川俊夫招聘教授、川島素晴准教授と金田さんの無伴奏笙作品、今井慎太郎准教授とコンピュータ音楽コースの大学院生の笙とエレクトロニクスによる作品、そして古典の演目がカールスルーエ音楽大学で上演されました。2017年にはカールスルーエの学生を招き、彼らと本学学生による笙作品を国立音楽大学で初演します。3 日本の伝統音楽をドイツへ伝える「宮田まゆみリサイタル~現代の笙音楽~」作曲専修が開催している「ワークショップ」について教えてくださいQUESTION Q※作曲応用コースは、2014年度入学生より実用音楽コースとなりました。41