ブックタイトル国立音楽大学 大学案内 2017

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国立音楽大学 大学案内 2017

演奏・創作学科 Department of Performance & CompositionChapterII声楽専修Graduate’s Message 卒業生メッセージ初めて観た大学院オペラに感動しオペラ・コースへ現役で舞台に立つ先生方から学ぶものは大きいです高校は普通科だったので、大学ではすべての音楽の授業が新鮮でした。発声や体の使い方などは、今までどうやって歌っていたのかと思うほど、一からすべてを教わりました。現役でオペラの舞台に立つ先生方をはじめ、さまざまな分野のプロの音楽に対する姿勢に触れ、4年間で音楽への心構えは大きく変わりました。1年生の時に初めて観た大学院オペラ『フィガロの結婚』に感動し、あの舞台に立ちたいとオペラ・コースに進みましたが、いま自分が大学院生になってみて一層、あの時の先輩方の偉大な存在感に感服しています。私が今後オペラに加えて取り組みたいのは、日本歌曲です。日本語で歌う曲には、日本人にしかわからない情緒があると思います。たくさんの演奏を聴く機会と、たくさんの尊敬できる人との出会いが待つくにたちの4年間で、自分の世界を思いきり広げてください。藤原 千晶 さんFUJIWARA Chiaki演奏学科 声楽専修[歌曲ソリスト・コース]2015年卒業福岡県・県立筑紫丘高等学校出身現在、国立音楽大学大学院 音楽研究科修士課程 声楽専攻(オペラ・コース)に在籍NHK交響楽団『 第九』演奏会に出演して印象に残ったことや感じたことを教えてくださいQUESTION Q山田 正裕 さんYAMADA Masahiro演奏学科 声楽専修 4年[オペラ・ソリスト・コース]広島県・近畿大学附属広島高等学校出身NHK交響楽団と国立音楽大学の共演の歴史は古く、ベートーヴェン『第九』の共演は1928年までさかのぼります。この「くにたち」の伝統を感じさせるコンサートに出演できるのは主に3年生。普段は歌曲を学んでいますが、この合唱に参加し、たくさんの人と音を包み合い、歌い合う喜びを感じました。たくさんの人と音を包み合い、歌い合えた時、今までにない喜びと心の成長を感じましたA ANSWER歌詞のある歌を歌うには、その「意味」を伝えなければならない。ただ単語を発音するだけでなく発声の仕方や身体全体でその意味を伝えなさい、という田中信昭先生の言葉が印象に残っています。そもそも「意味」という漢字は「音」の「心」の「味」なんだよ、と教えていただき感激しました。本番までの流れ3年生は合唱の授業の中で『第九』の練習をします。4月から練習を始め、12月の全体練習に臨みます。大学の先生に発音や伝え方を教えていただき、土台を固めます。1 大学での練習リハーサルは、ピアノの伴奏で指揮者とリズムやテンポを確認するプローベと、オーケストラと合わせるプローベ、各1日しかありません。同じ説明は繰り返されないので、聞きのがさないよう必死でした。2 リハーサル公演は12月22日から5日間。プロのオーケストラと仕事をするシビアさを感じながら本番を迎えました。指揮はN響の首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ氏です。熱気あふれる演奏に大きな喝采をいただきました。3 公演アンサンブルを大切にして歌詞の意味を客席に届けるという点では、オペラも合唱も同じということに、気付きましたA ANSWER赤堀 唯 さんAKAHORI Yui演奏学科 声楽専修 4年[歌曲ソリスト・コース]静岡県・浜松日体高等学校出身25