interview02

黒田 博教授
(演奏・創作学科 声楽専修/バリトン)

くにおん100フェス!に込めた、
音楽の伝統と誇り

グランドピアノの傍に立つ黒田教授

私は、2023(令和5)年から演奏芸術センター長を務めております。当センターは学内外の演奏会や依頼に対応する部署です。その長ということで学長より「くにおん100フェス!」担当に指名されたのだと思いますが、大変荷が重く、時間がコンサート後にタイムスリップしてくれないかと思っているくらいです(笑)。私は先生方のご意見をまとめる立場であり、先生方やセンター職員が力を尽くしてくださるので安心しています。

さて、6月に開催される「くにおん100フェス!」は3日間の構成です。初日26日はサントリーホールの大ホールで「Grand Gala」、ブルーローズで「Ensemble of Memories」と題したクラシックコンサートを行います。本学の教員、大学や高校の在学生、同調会の会員の方々、かつて教鞭をとってくださった先生方や招聘教授などが揃います。また日本各地のオーケストラに団員として所属し、あるいはフリーランスで活躍している卒業生たち、若手として国内外でバリバリ活躍している人たちもメンバーになっています。大学の100年の歴史に思いを致すプログラム構成もあります。久石譲先生が創立100周年記念として書き下ろしてくださる委嘱作品の演奏は、私も大変楽しみにしています。

2日目の「Campus Harmony」は会場をキャンパスに移し、心躍る音楽体験を学生が中心となって企画中です。様々なコンサートとともに、音楽ワークショップは未就学児からおとなまで参加できる体験型となっています。恒例の「七夕祭」も一緒に行い、各専攻の学生たちも協演します。

3日目に立川ステージガーデンで行われる「Circle of Music」は、くにおんスピリットを未来へと継承する音楽家が結集。これまで本学が輩出した各界で活躍するアーティストが続々登場します。

価値観が急速に変わる中、クラシックが愛され続けるのか不安もありますが、なくなるはずがないという自信もあります。その素晴らしさを若い世代にどう伝えるか、難しいところです。

それでもクラシックに限らず、少しの緊張感を感じつつ、生の音や空気の動き、揺れを感じ取り、会場でしか味わえない、感じられない感動を体験していただきたいですね。そのはじめの一歩に「くにおん100フェス!」は最適だと思います。

笑顔でお話しする黒田教授