職名:教授
所属:演奏学科
担当:ピアノ
学位:芸術学修士
東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業、同大学院ピアノ専攻科修了。在学中よりNHK-FM放送、毎日新聞社主催「毎日ソリステン」などに出演。故安川加壽子女史に師事。大学院修了後、ただちにフランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院の最上級クラスで研鑽を積み、翌年審査員全員一致の第一等首席を取得修了。以後は同院のアシスタントとして後進の指導に当たりながら、ヨーロッパ各地で演奏。その後イタリアに居を移し、カセッラの高弟ピエロ・グワリーノ氏のもとで古典イタリア音楽、及び近・現代フランス、イタリア音楽の研鑽を積んだ。フィナレ・リグレ国際ピアノコンクール、マリオ・ザンフィ・リスト国際ピアノコンクール等に上位入賞。帰国後は、ソロリサイタルをはじめ、室内楽、歌い手との共演に活躍。共演のCDは20数枚を数え、NHK-FM放送やテレビ放送にも度々出演。1999年には、芸術祭参加公演として開催したソロリサイタルで文化庁芸術祭音楽部門大賞を受賞。その後も、プルーストに関わる音楽の夕べ、別宮貞雄室内楽の夕べ、1930年代の日本のピアノ曲のシリーズ、フランスピアノ音楽の系譜といった演奏会を開催して注目を集めている。ソロCDは「信時潔ピアノ曲全集」を初めとする6枚のアルバムがベルウッド・レコードより発売されている。他に楽譜校訂や、雑誌への執筆も行っている。フランス、トルコ(文化庁派遣)、台湾など海外公演の機会も増えている。演奏活動と共に各地のコンクール審査員も歴任。2002年からは文部科学省の選考委員なども務めている。
学生たちを出来るだけ公平に扱い、学生それぞれの力量が今の段階から向上できるような授業を繰り広げることを心がけている。そのためには、自分の中の「狭量な」価値観や人物観を出来るだけ排することが必要であり、また同時に自らの中に常に新しい知識や考え方を導入する必要があると思っている。もちろんそれは、学生たちに迎合することとは全く違うことである。ソフトな対応を心がけつつ、道義的なことや芸術に対する姿勢については、恐れることなく直截に示していくことを自分に課している。
| 項目 | 著書、論文、演奏活動等の名称 | 単共の別 | 発行又は発表の年月(開催日時) | 発行・発表雑誌、場所等の名称 | 概要 |
|---|---|---|---|---|---|
| 著書 | 「前奏曲・花林」 | 単 | 2010年 2月 | 音楽之友社 | 畑中良輔が最初期(1948~49)に書いた「9つの前奏曲」のうち、変ニ長調の作品を校訂、初出版。および、「低声のための3つの叙情歌」の3曲目、「花林(まるめろ)」を校訂者が作曲者の了解のもと、ピアノ独奏版にしつらえた小品も併せて収録。 |
| 著書 | 「ピアノを弾くということ。」 | 単 | 2007年 6月 | フィルムアート社 | 概説書。196ページ全4章。ピアノを学ぶ学生、ピアノを弾いている人、或いは音楽をやっている人に対して、ピアノを弾くということの難しさ、技法論、芸術論、といったことを論じながら、観念的な音楽論でなく、より実践的な側面から「演奏する」を考えようという趣旨。職人的な要素の大事さについても強調している。 |
| 著書 | 「信時潔ピアノ曲集」 | 単 | 2005年 7月 | 春秋社 | 校訂楽譜。90ページ。永らく絶版になっていた春秋社版の「信時潔ピアノ曲集」の再版にあたり、自筆譜と他社版、演奏記録(豊増昇による録音)を参考にしながら、収録曲の全てについて校訂。6つの舞踊曲、木の葉集、「月」の主題による変奏曲、自作主題による変奏曲、組曲「野花と少女」、譚詩曲、小曲俚謡集。 |
| 演奏 | 「日本のソナチネ」 | 単 | 2009年 9月 | ベルウッドレコード | CD。6枚目のソロアルバムに当たる。ソナチネという「かたち」を巡りながら、主に新興作曲家協会や在野の作曲家たちの第2自体戦前の作品の集成を試みた。江文也:小奏鳴曲(1940)、坂本良隆:ソナチネ、日本民謡による3つの小品、守田正義:ソナチネ、山田一雄:ソナチネ、小倉朗:ソナチネ、松島つね:ソナチネ、ワルツ、宅孝二:ソナチネ、山田耕筰:ソナチネ。 |
| 演奏 | ソロリサイタル | 単 | 1999年10月 | カザルスホール | オネゲル:7つの小品、オーリック:ソナチネ、ミヨー:3つのラグ・カプリース、コープランド:猫とネズミ・パッサカイユ、タイユフェール:フランスの花々、タンスマン:大西洋横断ソナチネ、プーランク:ナポリ(芸術祭大賞受賞)。 |
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